【ハイキュー】マジ、女の子は顔じゃないらしいよ。

93　助っ人にならない ページ19

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次の日。
影山は、昨日のことを全く覚えていないんじゃね？と思うぐらいにはいつも通りだった。

何故ならいつも通り私に怒鳴っていつも通り私を殴っていつも通りにアイアンクローをかまされたからな！

相変わらず私本当に可哀想…！
と思うのと同時に、やっぱり影山は私のことを好きだとかそういう感情はないんだな、と確信した。私マジで勘違いしちゃったんだ恥ずかしい。


ということで、恥ずかしいので影山とは少しだけ距離をとりつついつも通りでいよう。




『と思ったのにあれ？』

「あ？」



なんでまた二人きりの帰り道とか全く需要のないシチュエーションになっているのかな？
あれれ？

解せぬ。



『……私歩くの遅いから先帰ったらどうかな？』

「いい」

『なんで』



デジャヴどころか昨日もしたやり取りをして私は早速逃げ出したい。
もうホントやだ！

誰でもいいからヘルプミー！









「……九条？」



いや、確かに誰でもいいって言ったけど。
お前はこないで欲しかったよ。



『……牛島氏…』

「ッおい、いきなり変顔をするな」

『してないんだけど』



本当に出てこないで欲しかった。

ランニング中だったのか、道を曲がったところでバッタリと出会った牛島に、最悪…と顔を歪めたら相変わらずの対応。
お前は私のことを出会い頭に変顔するような変人だと思ってるの？

あと横で並んでいた影山も「変顔じゃないのか…？」とでも言う風に首をかしげていたので二人仲良く死んでくれ。いや真面目に。




「…久しぶりだな」

『全く会いたくなかったけどね』

「？俺は別にそうは思わないが」

『そういうのやめてよ私がすごい嫌な人みたいじゃん』

「何故だ？」

『誰かホンヤクコンニャク持ってきて』



コイツとの会話は面倒くさい。
頭いいくせに天然っていうか察してくれないっていうか、そういうところ。




「ところで」

『あ？』

「お前たちは付き合っているのか」

『あ？』



お願いしますホンヤクコンニャク急いで。

怪童こと牛島若利ともあろうお方が、そんな質問！

なんでこうもみんな恋愛に結びつけたがるのかな！
そういうのは中学生までにしてください！




「では、付き合ってはいないのか？」

『当たり前だろ殴るぞ』



影山も黙ってないでなんか言ってやれよ、とチラリと見ると深刻そうな顔をしていたので無視。

まあ、日向くんと宣戦布告してるし、喋れる仲でもないか。
それ以前にお前コミュ力低いもんな。



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