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『さっきからなんで私が一緒にいく必要があるのかな』
「うるせーよ」
別にうるさくないよね…。
折角帰宅したというのに弟に言われ影山と共にちびっこバレーボール教室に向かう私です。人権ってなんだっけ。
言われた会場につくと楽しかったねーなどと過去形の言葉を発して階段から降りてくる子供たち。
「………(もう終わってんじゃねーか…)」
『………(もう終わってんじゃねーの…)』
そして私と影山沈黙。
弟あとでシメる。
……なんて思っていたら、
「ア"ッ?」
「ゲッ!!」
影山が変な声をあげたのとほぼ同時に前方から声。
なんだろ、と顔をあげると
「及川さん」
「飛雄!!とあれ、A!?」
『……』
まさかの人物がいたことに、もしかしてこれも弟の策略なのかと脱力。帰ったら三回は殴る。
『……影山私帰るからゆっくりお話してなよじゃあな』
「ちょっと待ってAなんでいるの!?え!?」
『もうめんどくさいです帰してくださいお願いします!!』
及川は影山を見て最悪!って顔をしたあと私を見て目を見開いてた。だろうな今日一方的なデートに誘われて断ったんだし。
「今日は本当にマジで大事な用事があったんじゃないの!?」
『影山へるぷ』
「なに、飛雄とデートとか言ったら殺すよ!?」
『ヤンデレ?』
「飛雄を!!」
『そっち!?』
どっちにしろ及川氏の執着が怖くなってきている今日この頃。岩泉さんを三人ほどボディガードに雇いたい。
✱
✱
✱
「………」
『………』
「A?及川さん?』
「徹、なんで無言なんだ?」
取り合えず言い訳しまくったけど納得してくれない及川。
今は何を喋るわけでもなく、睨みつけるように疑うようにただジィッと見つめてくる及川と、その視線から逃げるべく明後日の方向を向く私。
そんな空気に気づかない影山と及川と一緒にいた子。
どっちでもいいから助けて。
『(……影山)』
「??」
とにかく影山に目線でヘルプを出すと首をかしげられた。及川に話かけて空気変えてくれ!
『……、!……!!』
「!……、…お、及川さんこんな所でなにしてんスか!!?」
「ええ!?」
ギリィと歯を食い縛って睨むとなんとか伝わったらしく影山は目を泳がせまくったあと及川に怒鳴るように話しかけてくれた。
取り合えず助かったありがとう…。
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未確認歩行物体(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます!!数年もたった今更にまとめての返信になってしまいすみません、全てのコメントは当時にちゃんと読ませて貰ってました…!完結してから随分経ってしまいましたが、新しくコメントくださった方もありがとうございます! (2021年5月3日 13時) (レス) id: d428059590 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - もうこの小説作ってくれた作者様に、感謝だわ。 ありがとうございます!(スライディング土下座) (2020年6月6日 18時) (レス) id: 8baac5d0e6 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - なんかひいおばあちゃんずるい。クロと誕生日同じだよ?!ぼくなんか8/20というなんという日にちだよ。あと1日早く生まれたかった\(^o^)/ (2016年12月17日 17時) (レス) id: ef4590e231 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - それから未確認さん、今までありがとうございました!未確認さんへの作品を作ったのでぜひ見てください。http://uranai.nosv.org/u.php/enq/mikakuninn/ (2015年11月2日 18時) (レス) id: e5350613f4 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - 実は、未確認さんへのメッセージを書いた作品を作りました。これを見ている読者の方はぜひ、参加していただきたいです! (2015年11月2日 18時) (レス) id: e5350613f4 (このIDを非表示/違反報告)
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