【ハイキュー】残念、女の子は顔じゃないらしいよ。

68　心の被害届だしていいですか ページ37

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『げほっ、おえ…まじ意味分からん…』


朝食を終えてすぐ、私は意味の分からないいじめにあった。

赤葦さんからニンジンを口に押し込まれたように、黒尾や木兎さん澤村さん、影山や月島くん、木葉さんや菅原さんにまで口にニンジンをつっ込まれたのだ。
東峰さんに「九条は好かれてんなぁ」と微笑ましそうに言われたんだけど、どこを見てそう思ったのか分からん。あれはどう見ても部員にいじめを受けている可哀想なマネージャーの図だった…。涙出る…。
取り合えず意味分からなすぎてニンジン嫌いになった。本当に意味が分からない。



……まあ、恨む的な意味で忘れられないけどそれは置いといて。

今、私は仁花ちゃんと重労働を終え、体育館で試合をしている選手らを眺めていた。



「今日も皆頑張ってるね！」

『ホント、よく倒れないよね…』



ただでさえこんな暑いのにあんな走って大丈夫なの？
クタクタらしいけど誰も倒れはしないのですげぇ…とだけ思った。私も走ろうかな……いつか…。



まあ、マネージャーもマネージャーで、忙しい時は忙しくて走り回る時もある。
だけど、試合を見てる間とかはすることは特になくて、そこまで疲れはしなかった。いや疲れたけども。

まあ、私的にはさっきやった重労働、スイカを切り分けるのが一番辛かったかな。上手く切れなすぎて…。
その上切るだけで力尽きた、パワー1でスタミナが3以下の私と仁花ちゃん。それを見かねた他の先輩があとはやるからと引き受けてくれた。

どちらかというと遠慮したけど追い出された。



それから少しした今は、残りを切り終わりスイカを運んできてくださった先輩方にお礼を言い、その分全力()で選手に配っている。

私はただごみ袋を持って仁花ちゃんの横に立っているだけだけど。
食べ終わったものを私の持っているごみ袋に捨てて、仁花ちゃんから新しいスイカを貰って、的なサイクル(？)ができるように。

あとは仁花ちゃんに絡もうとする輩を追い払う。
それが西谷さんたちに頼まれた私の役目だった。

『私が絡まれるのはいいんですか…』と言ってみたら「絡む目的が違うからな！」とビンゴすぎて逆に涙出てくる一言を頂き『そうですね…！』と涙声で叫んだ。差別つらい。




「お、Aごみ袋似合ってんじゃん」

『本当に絡む目的が違うとよく分かるよ』



やっぱり女の子は顔じゃないなんて嘘なのね？





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