53 仲がいいほど喧嘩する ページ4
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『へぇ弟氏に聞きたいことがある?いんじゃね』
「ついてこい」
『ついてこいも何も私の家なんだけど』
「一人じゃ行きづれぇだろ!」
『えぇ…』
ということで本日月曜日。
私は影山と共に我が家に向かいました。
いや真剣に私一緒に帰る必要ないと思うの。
というか、一緒に帰ったほうが逆に、
「姉がついに彼氏を家に連れてきたと思ったら俺の元先輩だった件について。…マジ?」
『マジじゃねーよ』
お前は本当に期待を裏切らないよ。
まじかぁ…と深刻そうな声で全然深刻そうな顔をしていない弟を奥に押し込みながら、とりあえず影山を家に上がらせた。
「……影山先輩が俺に相談?あの影山先輩が?俺に?相談?」
「だーッうっせぇよ!!いいから聞け!!」
「先輩のが声うるさいっすよ…」
「ッ、クソ!」
「で、なんすか?」
「チィッ!」
「今舌打ちされる要素ありました?」
「存在がムカつくんだよ!」
「そんな嫌なら来なきゃいいのに…」
全然本題に入らない二人を見て、さっさと話を終えて影山を帰らせろの意を込めて麦茶を乱暴にミニテーブルの上に置いた。こぼれた。
✱
✱
✱
ようやく本題に入って、2人が話し始めたのはやはりバレーの話だった。それをなぜかずっと横に座って話を聞いていた私ですこんにちは。
……影山が何故相談相手に弟を選んだかは謎だったが、"俺と日向の速攻"とか急に言われても分からんことに、あぁそれね、って当たり前のように知っている弟はちゃんと影山の試合を見ているらしい。仲良しかな?
「つまり今まで日向先輩の掌に影山先輩がトスを合わせるだけだったものを、日向先輩が打つ位置を自分で決めたいと言い出したわけです?」
「ああ。だがアイツにそんな技術はねぇし、今からやって間に合うとも思えない」
「んじゃ日向先輩がそうできるように影山先輩もトス変えればいいんじゃないすか?余裕を与えるとか」
「……余裕?」
「んー、こういうのはもっと良いこと言える人に相談してくださーい」
「はァ!?あ、おい九条!」
で、そんなこんなで聞いてる中では勝手に唐突に話を切り上げた弟はすたこらと二階の自室に戻っていく。
その際、
「…あー、姉ちゃん!」
『なに』
「多分あの人いるし、影山先輩のためになると思うから影山先輩を地区のちびっこバレーボール教室に連れてって!」
って言われたんだけど、それはちょっと面白かった。てかあの人って誰??
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未確認歩行物体(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます!!数年もたった今更にまとめての返信になってしまいすみません、全てのコメントは当時にちゃんと読ませて貰ってました…!完結してから随分経ってしまいましたが、新しくコメントくださった方もありがとうございます! (2021年5月3日 13時) (レス) id: d428059590 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - もうこの小説作ってくれた作者様に、感謝だわ。 ありがとうございます!(スライディング土下座) (2020年6月6日 18時) (レス) id: 8baac5d0e6 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - なんかひいおばあちゃんずるい。クロと誕生日同じだよ?!ぼくなんか8/20というなんという日にちだよ。あと1日早く生まれたかった\(^o^)/ (2016年12月17日 17時) (レス) id: ef4590e231 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - それから未確認さん、今までありがとうございました!未確認さんへの作品を作ったのでぜひ見てください。http://uranai.nosv.org/u.php/enq/mikakuninn/ (2015年11月2日 18時) (レス) id: e5350613f4 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - 実は、未確認さんへのメッセージを書いた作品を作りました。これを見ている読者の方はぜひ、参加していただきたいです! (2015年11月2日 18時) (レス) id: e5350613f4 (このIDを非表示/違反報告)
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