50 それは本当じゃないの ページ37
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「というか、どうしたの?眠れなかったの?」
取り合えず落ち着いてお久しぶりですね、本当だね、なんてちょっとした世間話をしてから赤葦さんが本題を切り出した。
本題って言うほどでもないんだけどね。
『まぁ、そんな感じです。赤葦さんは?』
「…ああ、俺はたまたま起きちゃって」
『木兎さんの鼾ですかお疲れ様です』
「よく分かったね」
赤葦さんお疲れ様です尊敬します!
けど他のメンバーもその鼾のうるささに起きてブチギレて今は木兎さんをどうするか話し合ってるらしい。
それは去年もだったらしく赤葦さんはどさくさに紛れて抜け出してきたところらしい。
『なんなら女子部屋きます?』
「そうしようかな」
『エッ』
「嘘だよ」
冗談で言った言葉へのまさかの返答になにこれやっぱ赤葦さんマジ性的だわ…
なんて短時間で色々な思考を回してたら呆れた顔で「俺をなんだと思ってるの」と言われた。
色気の塊です。
「そういえばAさん、木兎さんを着拒するのもう止めてね…すごい拗ねて大変だったよ」
『すみません、赤葦さんが私にさん付け止めてくれたらいいですよ』
「それはAさんが俺を名前で呼んでくれたら考えようかな」
『oh…』
「意外とシャイなんだ。可愛い」
『赤葦さんはSなんですね。面白がってる』
「そんなことないよ」
『』
赤葦さんマジずるい。
遊ばれてるって分かっててもトキメくんですけど…。
あれ、なんか私すごい女子じゃね??
「あーいた、赤葦お前どこいってたの?」
「木葉さん」
「うわ、女といたの!?あ、…」
『木葉さん歯ァ食い縛ってくださいね』
後ろからスマホのライトで足元を照らしながら歩いてきたのは梟谷の木葉さん。
どうやら赤葦さんを探しに来たようだけど女といることにか一瞬を頬をひきつらせてた。
けどすぐにその女が私だと分かると微妙な顔をしてきた。
ホント失礼な奴だよな。
『じゃあそろそろ戻りますね。またあとで、赤葦さん!……ともう一人』
「うっわお前可愛くねェ!」
『おやすみなさい』
ということで仕返しで木葉さんを軽く無視して赤葦さんにだけ手を振って廊下を引き返した。
手を振り返してくれた赤葦さんマジ素敵なんだけど。
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「アイツちょー生意気だわ〜」
「…木葉さんはAさんと仲がいいんですね」
「……なに?なんで付き合わねぇの?」
「……簡単に言わないでください」
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極楽浄土に行きたいならゴキジェット持ってった方がいいよ〜 - ま"っで、無理。主人公の性格とかほんま何?見てるこっちまでわらけてくるのにいきなり恋愛要素入れてくるじゃないですかぁ!?ホントッッふざけんなよっ!?(尊さ故のガチギレ)人生のお供にしたい作品。いやリアルガチで。 (2022年1月5日 23時) (レス) @page15 id: bf78a119bb (このIDを非表示/違反報告)
未確認歩行物体(プロフ) - 連載中にだいぶ放置していたのもあり、数年も挟んでまとめての返信になってしまいすみません…!コメントは当時に読ませて頂いてました、たくさんの感想を頂けて本当に嬉しかったです!ありがとうございました! (2021年5月3日 13時) (レス) id: d428059590 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 番外編おもしろかったです。コメントめっっっちゃ遅くてすみません。応援してます。 (2016年8月21日 7時) (レス) id: 56602a1313 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 - 155cm!?私、小4でそのくらいあった……… (2016年3月3日 21時) (レス) id: e9021b85da (このIDを非表示/違反報告)
えるの - 東京喰種、好きなんですか!?私、凄い好きなんですよ!!この作品、とても面白いので、頑張ってください!! (2016年2月13日 22時) (レス) id: 963cfa1c8e (このIDを非表示/違反報告)
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