【HUNTER×HUNTER】運命とは複雑なものである。

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ゴンくん、キルア、ビスケさん、ゴレイヌ氏、ヒソカ、私で6人。仲間は私たちを含め15人必要ということで、残り9人を探しにヒソカの提案で再び訪れた恋愛都市アイアイ。そこで作られる相変わらず美男美女ばかりとの素敵な出会いに見かねたキルアと、ゴンくんの提案により、早くもこの都市を出てツェズゲラという男とコンタクトを取ることにしたらしい。
ヒソカのバインダーを覗くゴンくんと普通に見せるヒソカには一瞬ギョッとしたけど、気づかれないようにウインクをしてきたヒソカに呆れる。
薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)で出会った旅団員の名前は隠したわけですね、はいはい。この愉快犯め…。



ｰｰｰｰ



ツェズゲラ氏とその仲間達でプラス４人、現在合計10人。残りの5人は現実に帰りたいけど帰れないでいるプレイヤーを数合わせとして連れて行くらしい。確かに15人中8人勝てれば良いわけだし、最悪7人は何もしなくもいいのか。も、もしかして私も数合わせのメンバーとして戦わなくてもいいやつじゃないですかコレ！……と喜んだのも束の間。
レイザーと14人の悪魔。レイザーという名前に聞き覚えがあった時点で絶望していたら、やっぱりその通りで絶望した。


「！」

『……』


一週間後、満を持して訪れた彼らのアジトにて。
私に気づいた彼に、あからさまに目をそらして知らんぷりをする。そんな私にか、目を更に細め口元に緩く弧を描いた男。彼こそが今回のイベントの敵であり、初めてこの島にクロロさんと外から船で侵入した際に、能力で私達を島から排除したゲームマスター、レイザー。
カード集めにさえ積極的にならなければもう会うことはないと思っていたのに…！



ｰｰｰｰｰ


とんとん拍子に進んでいく試合を一瞥する。戦力としてカウントしているツェズゲラ組のメンバーが3人程試合に参加し、それぞれ勝利して3勝目。なんだか思ったより呆気ないな…？
主力メンバーはまだ残ってるし、見たところ相手の中で苦戦しそうな強敵はレイザーしかいない。例え彼に1敗してもさして問題は無いし、もうこれ勝ち確じゃない？相手がレイザー以外なら私も試合に参加してもいいよ〜と調子に乗れるレベル。


「さて、俺のテーマは8人ずつで戦う…ドッジボールだ」


なんて思っていたら、先程の試合結果を帳消しにした上に8人必須という超鬼畜なテーマにより、私はそのメンバーに自動的に選出された。
勘弁してくれって言ってんだろ！(言ってない)


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