落ちた火蓋 ページ30
連日の季節外れの雨に悩まされながら進むいつも通りの授業が進められていた。
「ジメジメだねぇ…」
「せんせーのキノコも育ってきちゃって。」
「あれ毒キノコなのかな?」
そんな他愛もないことを殺せんせーにバレないようにかぐやと他数人がコソコソと楽しく話しているときだった。
ドゴォォォォン!!!!!!!!
なんとも形容しがたい禍々しく鈍い色に光ったと思えばイトナの触手を教室内で振り回りた時よりも激しく後者が壊れそうな程に響いた音が響いた。
「!?」
「凄い雷…!!」
「最近雷も多いってか…さっきの雷マジで近くなかったか?」
「変な色に光ってたように見えたけど。」
「仕方ありませんね。濡れますが感電よりはいいでしょう、皆さん傘は持たずにグラウンドへ、木造建築内は火事に巻き込まれます。」
その一言に渋々濡れる覚悟をして外へ出る生徒達。例に漏れずかぐやも足を進めた。
そんな中でも不思議な色の雷はかなり校舎の近くに落ち続けた。
「当たりそうで怖いな…」
「近すぎて!!地響きがっ!!」
そんな時だった。
どこからともなく矢が降ってきた。
「皆さんっ危ない!!」
明らかに生徒達へ向かってきていた弓矢を受け止める殺せんせー。こんな古典的な攻め方をしてくる暗殺、教師も驚いていた。
辺りに漂う禍々しい雰囲気、相手は多数そして殺意の先は自分ではなく生徒達。教師の触手に力が入る。
ガッアアアアアアアッ!!!!!!!!
「なっ…何だあれ!!」
騒然とした校庭に乗り込んできたのは異形で時代錯誤の風貌の怪物。
「触手だ!!」
「それに何体も…またかよ!!」
「皆さん先生の近くへ!!」
カラカラガシャガシャと骨や甲冑が軋む音がジワジワと生徒達を追い詰める。彼等も無駄に刺激することの危険性を感じとったのかただ後ろに歩みを進めるだけだ。あまりの異形さに殺せんせーも手をこまねいている。
どう守りきるか、どう生き残るか。
そんな恐怖がその場を支配した時だった。
「ッチもう襲撃するとは足の速い奴め!!新選組が刀、推して参る!!異形の物以外を全て倒すぞ!!」
「応!!」
「三条は救護に回るぞ。何としてでもこの場は俺が守りきる!!」
「気が急いてますよ三日月!!」
「っ!?」
どこからともなく刀を振るい舞い降りる刀剣男士。
この場以外ではもう既に戦が始まっているのだった。
「…」
「…かぐや!!どうしたの!?」
彼女ははっと、息を飲んだ_
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ミューゼス(プロフ) - 極・吹雪姫さん» 全作品にコメント頂きありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年5月12日 18時) (レス) id: 8be0659255 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - みゅーぜす>ワンコ女子の力作見ましたわ!!表クール(?)で裏ワンコ!!発想、展開、誤字はあっても、長く続けられる強さ。だからこそできた作品でしょう。(ちなみに暗殺教室→カルマ、有希子 黒バス→伊月が好きよ? (2019年5月7日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミューゼス | 作成日時:2018年8月29日 18時