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Aside
「おはよう、A。」
『お、おはよう…夏油くん。』
窓から差し込む光が暖かくなってきた、春の朝。
教室のドアを開けると、そこにはもう夏油くんが居た。
『……今日、早いんだね』
教室のドアをゆっくりと閉め、私は自分の席に腰掛けながら、恐る恐る夏油くんに話しかけた。
…コミュ障にとって、二人きりの時の沈黙は辛いのだ。
「ああ、目が覚めてしまったんだ」
『そ、そっか…家入さんは？』
「硝子ならもう少しで来ると思うよ」
ろくに目も合わせられずにいるというのに、
夏油くんは穏やかな笑みを浮かべて答えてくれるのだから、やっぱり優しい人なんだと思う。
ありがとう、と小さな声で言うと、どういたしまして。と返してくれた。
「おはよー」
そして夏油くんの言う通り、数分後に家入さんはやって来た。
『おはよう…家入さん』
「ん。ねぇ、1時限目何？」
『こ、国語だよ…確か。古文だったような……』
家入さんは、この高専の中でのたった一人の女子友達。(勝手に私が友達認定しているのだが)
席が隣なのもあり、話す機会もまぁまぁ多い。
自由で可愛い容姿をしている彼女に、実はこっそり憧れていたりもする。
「げ。面倒くさ」
『はは…一緒に頑張ろう』
この2人は、私を受け入れて普通に接してくれる優しい人達だ。
“彼”と違って、私の性格を咎めないでいてくれる。
私が“彼”に何か言われても、毎回庇ってくれる。
＿＿＿このクラスにはもう1人、私の同級生がいる。
「……うわ、最悪。
足で乱暴に扉を開けて、私の事を地味凪と呼んだのは、
『…五条くん。おはよう』
五条悟。私が唯一、このクラスで苦手な人物だ。
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美桜(プロフ) - あ〜、次が楽しみです！←好きッ (2021年3月12日 12時) (
レス) id: a2ac9ececf (このIDを非表示/違反報告)
きみを - しゅきぃぃ、、更新楽しみにしてます！ (2021年3月8日 16時) (レス) id: d62859d88d (このIDを非表示/違反報告)
垢なし - うっちゅき…頑張ってください…亀更新でも全然気にしないのでこの作品を書いて読ませていただきありがとうございます(血涙) (2021年3月8日 16時) (レス) id: 5f562d56d2 (このIDを非表示/違反報告)
さーこ - 好き過ぎる展開です！素敵な作品をありがとうございます！更新楽しみにしてます^o^ (2021年3月8日 8時) (レス) id: 98cdb25e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：点P
| 作成日時：2021年3月8日 0時
