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五条side
任務中に急に着信音がなったかと思えば、それは傑からのメールだった。
「……は？」
──────────
2007/XX/XX
from :傑
subject:任務お疲れ
Aが任務が終わったら校舎裏に来て欲しいって言ってたよ。良かったじゃないか
−−−END−−−
──────────
ぶっちゃけ、なんで彼奴が、というのが1番の感想だった。
出会った時から、彼奴には棘のある言葉しか言った覚えが無い。
一番初めは入学の時。
話しかけてきたくせにうじうじとする姿に苛ついて、「地味」と言った。
その時の言葉は本心。
何か言い返されたりしても無視すればいいと、適当にあしらったのだ。
今までそういう奴は何人も居たし、結局は俺より弱い雑魚だから、喧嘩になっても勝てる。
そう考えていた。
『……っ、』
だが、彼奴は何も言わなかった。
ただ真新しい制服のスカートをぎゅっと握りしめて、俯いている。
何故かその姿に ゾクリとした快感を覚えた。
「好きな子には意地悪したくなるんだよ」
缶コーヒーのプルタブを上げながら、傑はそう言った。
「はぁ、？何で俺が…」
「だって悟、Aを取られたくなくて必死だろ？」
苦笑いを浮かべる傑に、直ぐに否定の言葉を考えたが、何故かぱっと出てこない。
「見てれば分かるよ。冷たい言葉だって本心じゃないくせに。
本当はAの事も気に入ってるんだろ」
暫くの沈黙。
俺が答える前に、まぁ、やり過ぎの時もあるけど。と傑は話を茶化した。
今その問いに答えるとしたら、俺は＿＿＿＿＿
『ご、五条くん！！あ、あの……
私が未凪……です……！』
その言葉で深い思考からはっと我に返る。
「……は、？」
ちょっと待て。今此奴、なんて言った？
不意に桃色の瞳と目が合う。
涙で潤んだ目に、彼奴を虐めた時と同じ様な、ゾクリとした感覚が走る。
『私っ！！な、中身は変わってませんけど……
地味なんて言わせませんから…！！
み、見返してあげます！！』
今度は逆に、彼奴が俺に背を向ける形になって、無意識に俺は手を伸ばしていた。
あの時の問いに答えるとしたら、俺は……
「……好きだったら悪いかよ、」
ぽつりと呟いた言葉は、静寂に溶けた。
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美桜(プロフ) - あ〜、次が楽しみです！←好きッ (2021年3月12日 12時) (
レス) id: a2ac9ececf (このIDを非表示/違反報告)
きみを - しゅきぃぃ、、更新楽しみにしてます！ (2021年3月8日 16時) (レス) id: d62859d88d (このIDを非表示/違反報告)
垢なし - うっちゅき…頑張ってください…亀更新でも全然気にしないのでこの作品を書いて読ませていただきありがとうございます(血涙) (2021年3月8日 16時) (レス) id: 5f562d56d2 (このIDを非表示/違反報告)
さーこ - 好き過ぎる展開です！素敵な作品をありがとうございます！更新楽しみにしてます^o^ (2021年3月8日 8時) (レス) id: 98cdb25e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：点P
| 作成日時：2021年3月8日 0時
