10話 ページ10
ヴィラン連合のアジトに二人は向かい、アジトへと戻った。
黒「死柄木弔。あれだけ一人で行動するなと………おや、貴女は…」
A「歌姫…Aです。黒霧さん…お久しぶりです。」
弔「いいからこっちに来い。」
Aは黒霧に頭を下げると死柄木に呼ばれて部屋の中へと入った。
ヒ「弔くん！おかえりなさい！……その子は…？」
ト「すげぇ、可愛い子がいるな！辛気臭ぇな！」
ニッと笑うトガにAはほんの少し死柄木の後ろに隠れた。
ヒ「こんばんは。トガです。貴女は？」
A「えっと………歌姫Aです。初めまして。」
ト「俺はトゥワイス！よろしくな！しねぇよ！」
トゥワイスの言葉に苦笑いを見せるA。
他にも部屋の中にいた数名の人の自己紹介を聞いた。
ヒ「Aちゃん、カァいいねぇ。私とお友達になりましょう！」
ふふふっと笑うトガに首を横に振り、トガさんのほうが可愛いです、と少し俯き伝えれば、嬉しいです、とトガは再度笑った。
ヴィラン連合内の空気は嫌いじゃなかった。
A「………ふぅ…」
弔「A、こっちに来い。」
A「え、あ、うん。」
死柄木に再度呼ばれついて行くと部屋に案内された。
弔「邪魔するな」
トゥワイスたちにそう伝えると死柄木は部屋のドアを閉めた。
A「あの……弔……」
弔「なんだ？」
部屋の中に入ると、死柄木はベッドに横になる。
その隣にはAが横になっていた。
A「これから……どうするの？」
弔「…………まずは寝ろ。オマエ、ちゃんと寝てないだろ？」
死柄木はAの顔をじっと見て、目元のクマを撫でる。
たしかにAはここ最近ちゃんとした睡眠をとっていなかった。
A「でも…」
ずっと、雄英から逃げていたため、安心して眠る日がなかったのは事実だ。
そして、今も逃げている。
弔「何かあれば守る。だから、寝ろ。」
そう伝えると死柄木はAの額にキスをした。
弔「寝ないなら、襲ってやろうか？」
A「…………っ」
死柄木の言葉の真意に気づくとAは真っ赤になり、よくないっ、と小さくなった。
早く、寝ろ。と死柄木は目を閉じた。
A「お、おやすみ、弔…」
ありがとう、と小さく伝え、そしてAも目を閉じ眠りについた。
数日ぶりに、ゆっくりと眠ることができた。
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mikael(プロフ) - あすぅさん» コメントありがとうございます！のんびりペースではありますが続きも頑張って書いていきますので、お待ちいただければと思います！ (2022年1月22日 21時) (
レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
あすぅ - 最初から読ませていただきました!面白かったです!続き楽しみにしてます (2022年1月21日 19時) (レス) id: 8561b5144a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mikael | 作成日時：2021年12月7日 1時
