3話 ページ3
どうしても、雄英に来て欲しい、と雄英の教師から直談判され渋々通うことになった。
Aは普通科に所属し、午前中は普通の勉強を、そしてヒーリング能力に長けているため、午後はリカバリーガールの手伝いをすることになった。
Aはあまり、人に声を聴かれたくない。
それでも、自分の個性は声を発する事で発動する為、リカバリーガールの手伝いの際は仕方なく歌を歌い生徒達の治療を行なった。
リ「アンタももう少し自信を持たないとだね、ほらグミお食べ。」
ありがとうございます、とグミを受け取る。
Aはクラスにいる時は殆ど喋ることがなかった。
クラスに馴染むことができず常に一人で行動をしていた。
午後のリカバリーガールの所での手伝いの時だけ、彼女と言葉を少し交わすことはあった。
最近よく保健室に来る子がいた。
緑谷出久。彼はよく怪我をする。
リカバリーガールが見ると体力面で全てを見ることができない為、あまりに酷い時はAもその傷を癒した。
緑「ありがとう、えっと……」
A「………………」
リ「その子はAというんだよ。緑谷、仲良くしておやり。」
緑「はい!よろしくね、Aさん」
緑谷からの言葉に小さく頷く。
なんとも人懐っこい笑顔を見せる人だ、と思った。
Aは学校からの帰り道、時々いつもの川辺に向かっていた。
あの日以来、死柄木には会っていない。
Aはまた会いたいとずっと願っていた。
自分に生きる意味をくれた彼に会いたいと、心底思っていた。
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mikael(プロフ) - あすぅさん» コメントありがとうございます!のんびりペースではありますが続きも頑張って書いていきますので、お待ちいただければと思います! (2022年1月22日 21時) (レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
あすぅ - 最初から読ませていただきました!面白かったです!続き楽しみにしてます (2022年1月21日 19時) (レス) id: 8561b5144a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mikael | 作成日時:2021年12月7日 1時