バーで出会ったドイツ人をぶん殴ったら世界11傑だった。【ミヒャエル・カイザー】

わん ページ2

それは突然の事だった。




「A、お前ドイツ行ってこい」

「あーはいドイツっすね、りょうか……はぇ?」





突然の事過ぎてすっとんきょうな声しか出なかったのですが?





絵心さんからの呼び出し。
なんだと思えばドイツに行けと。



これから始まる「ネオ・エゴイストリーグ」の加入国、ドイツについて調査してこいとの事らしい。




「あっ…これ絶対私が行かなきゃ行けないですかね…?」

「ドイツ語話せるのA位しかいないだろ」

「……」



まぁごもっともである。

絵心さんからのお願いを断った人がブルーロック内にいるだろうか。




いない、というか断れない。
すなわち拒否権なしで行けということだ。




「ア、ハイ……行ってきます…」




私もう1回U-20vs.青い監獄11傑見直したかったんですケド。





ーそして次の日。



「じゃあ行ってきまーす」

「行ってらっしゃい！気を付けて帰ってきてね！」

「まぁ3日間だけだけどな、気を付けて帰って来い」




アンリちゃんと絵心さんに見送られていざ空港へ。



「はぁ…重…」




リュックの中にはドイツのあれこれが載った分厚い本が数冊。
もちろんサッカーに関するモノも。



でもドイツ実は楽しみなんだよな。
もしかしたらあの世界11傑のミヒャエル・カイザーに会えるかもしれないし…!



そんな思いを胸に抱いてドイツ行きの飛行機に搭乗。







「おぉ……ついにドイツへ…!」



…とはいえドイツまではものすごく時間がかかるので読書で暇つぶし。



今日この日の為にやりたいことリストを作ってきた。
まずは絶対ウインナー食べてビール飲んでサッカー観戦!!



あとの2日間は観光＆ドイツのサッカー調査!!



最初はいきなりすぎてビックリしてたけど折角の機会なんだから楽しまなきゃ!精神で行くことにした。



ちらり、と窓の向こうをのぞく。



今日は日本もドイツも快晴。

お出かけ＆サッカー調査にぴったりな天気である。



さぁ機内ではサッカーの本と某動画サイトでずっと起きてるぞ!





……と意気込んでいた時もあった。







「ドイツ…ウインナー…サッカー……」



昨日楽しみと不安がまじりあってほぼ寝れなかったことを忘れていた。




仕方ない、体力温存のために寝ておくか……。




結局、飛行機に乗ってる間は死んだように寝ていた。

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