�� ページ41
慎太郎side
洗濯物をし、大我の部屋に戻ると
ガチャ
慎「お、大我！起きたか。
しんどくないか？」
大「え、なんで、おとーさん？」
慎「なんでって、大我が熱だしたってこーちから聞いたから迎えに行って、」
大「ほくとは？
ほくとのとこにいなくていいの？」
慎「今は大我のお熱を治さないといけないからな。」
大「だって、だって、、」ｸﾞｽｯ
慎「今までごめんな。
お父さん、大我のこと頼りすぎちゃったな。
大我は俺の子どもだ。
北斗も俺の子ども。
どっちも大切なんだよ。
いらない子じゃないから。」
大「、、、ｸﾞｽｯ」
慎「今日はずっと大我のそばにいるからな。」
大「どこにも行かない？」
慎「うん、どこにも行かない。」
大「ずっと一緒？」
慎「うん、ずっと一緒。」
大我は声を上げて泣き出した。
抱きかかえあやすように背中をとんとんする。
そのうちくてっとなり寝息が聞こえてきた。
体からはじわじわ熱が伝わってくる。
必要なものを準備しようと大我を下ろそうとしたら俺の服をギュって掴んでた。
慎「ずっとそばにいるからな。」
大我が起きたのは2.3時間後のこと。
慎「今日は大我の好きなことなんでもしてやるからな。」
大「え、ほんと？」
慎「あぁ、ほんとだよ。
なにがいい？」
大「んーと、えーと、」
慎「そんなに慌てなくても。
お父さんはどこにも行かないからな。」
大「じゃあ、ずっとぎゅーってしてて！」
慎「それでいいの？
遊んだりとかしなくていいのか？」
大「うん、いいの！
それで、おれのはなしいっぱい聞いて？」
慎「わかったよ。」
膝の上に乗せ、向かい合うようにして座り
俺に寄りかかりながら
学校のこととか話している大我。
これからは寂しい思いさせないように頑張るからな。
fin.
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作者名：美香 | 作成日時：2020年3月26日 22時
