大丈夫だよ [原石] 短編集 (ページ30)

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Ⅴ ページ30

大我side

店「京本、ちょっといいか？」

大「はい！」

店長に呼ばれて行くと
倉庫からパスタを持ってきてほしいと頼まれた。

忙しいときに持ち場を離れるのは申し訳なかったが、
さっきから吐き気がすごくて
この場にいたらさらに悪化しそうだったので離れることにした。

大「っ、、、はぁはぁ、、」

倉庫に向かったのはいいが、
気持ちが悪く座り込んでしまう。

大「うぇっ、、はぁはぁ、、」

吐き気が強いのに吐くことは出来なかった。
ただただぐるぐるするような気持ちの悪い感じ。

大「ぐすっっ、ん、、はぁ、」

先ほどまではなかっためまいまでしてきた。
生理的に涙が出てくる。
とりあえず治るまで目を瞑り壁に体重を預けじっとしていた。

すると
樹「きょもーー、手伝いに来たよー」

大「じゅ、、り、、、」

樹「きょも！？
どーしたの？大丈夫？？」

大「ぐるぐるしてて、気持ち悪い、」

樹「おっと、
治るまで待つから。
ゆっくりでいいよ」

大「んっっ、、ｸﾞｽｯ」

樹「大丈夫だからな。
泣くと辛くなっちゃうよ」

5分くらいしてやっとめまいがおさまり
樹に支えられて店に戻る。

店「お前ら、おそい！、、よ、って、

京本どーした？
大丈夫か？」

樹「ちょっとめまいがひどいらしくて、
今日上がらせてもらっていいっすか？」

店「おぉ、帰って休め。
樹も付き添ってやって」

樹「ありがとうございます
そうさせてもらいます。

きょも？ここに横になっててな。
鞄とってくるから。」

控室のソファーに横にならせ
カバンをもち、エプロンをとって帰る支度をする。

大「店長、すみません、、」

店「いいって、気にすんな。
しっかり休めよ」

大「はい、ありがとうございます」

樹「じゃ、すみません、
お先に失礼します。」

きょもを車まで運び助手席に横にならせる。

樹「気持ち悪くなったら言えよ、
車止めるから。」

なるべく安全運転を意識しつつ
可能な限り飛ばして家に向かった。