大丈夫だよ [原石] 短編集 (ページ29)

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Ⅳ ページ29

樹side

きょもを飯に誘ったが明日が早いと断られた。
まぁ、明日が早いというのは嘘だろう。
きょもは嘘をつくのが下手だからな。

俺はキッチンの仕事をしているから
なかなか仕事中きょもと話す機会はない、

樹「誘いを断るくらいだから
なにか理由があると思うんだけど、、」

とりあえず今日はきょものことを気にかけよう。

樹「これ、お願い！」

バイト「はい！」

なかなか忙しくきょもを気にかけようにも手一杯だった。

樹「これ、1番席に」

バ「はい！」

樹「ふぅ、」

ようやくひと段落ついた。
ふと周りを見渡すときょもの姿が見えない。

樹「ねぇ、きょもは？」

バ「さっき店長に頼まれて倉庫に物を取りに行ってます。」

樹「そっか、ありがとう！」

もう閉店まで15分。
お客さんもほぼほぼいないし、
きょもの手伝いに行こー。

樹「ちょっときょもの手伝いしてくるわ」

バ「早めに戻ってこいよー」

樹「わかってるって」

やっときょもとゆっくり話せそう。
そう思いながら倉庫に向かった。