目立たない六年生 二！

編入生、そして、利吉さん ページ7

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A「最近、暑くなってきたね」


タカ丸「だねぇ....」


この人、斉藤タカ丸くん。

つい最近、編入してきました。

十五歳で四年生。なかなか、俺と波長が合うらしく、編入してから、よくこうして話してるんだ。


タカ丸「Aくんはさ、なんで忍者になろうと思ったの？」


A「なんで、か......」


そういや、なんでだろう.......あ、あれか。


A「忍者って、かっこいいだろ？」


タカ丸「う、うん」


A「憧れたんだ。前にさ、助けられたことがあるんだ。いくつくらいだったかな.....七つくらいの時か。山賊に襲われて、殺されるかと思った。そんときに、忍者に助けられてさ....」


タカ丸「へぇ.....」


A「その時あった人が、凄くかっこよくて....憧れた。いや、まあ、もともと忍者には憧れてたんだけどね」


だから、現代でパルクールを始めたんだし.....

忍者は、かっこいい。断言できる。


A「タカ丸は、お父さんのあれか.....」


タカ丸「うん。そーなんだぁ.....」


抜け忍、ね.....

あの人、元気かな......俺を助けてくれた、忍者さん。

どこで、何やってんだろ......




─────


土井「へっ、くしょんっ！！！」


山田「風邪か？」


土井「いえ、多分......」


噂だろうな.....


──────



A「タカ丸」


タカ丸「ん？」


A「何かあったら、俺に言えよ？勉強も教えられるからさ」


タカ丸「うんっ！ありがとう！！」


なんか、癒されるわ.....

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