目立たない六年生 二！

・ ページ16

・


─────


A「！これ.....」


蓮太郎「これはな！俺特製の指輪！」


A「そっか。蓮太郎は、金物屋さんだもんね」


蓮太郎「おう！これをこうして.....首から下げれば、ほら！」


A「！ネックレス.....」


蓮太郎「そ！これで、邪魔にはならない。俺とお前だけのものだ！どこに居ても、それが目印！俺とお前の親友の証だ！！」


A「！うんっ！！」


────



A「辛かった。苦しかった。何度も、死のうと思った。でも、蓮太郎が俺に言った『生きろ』は俺の中で、呪いになった。死にたかった。けど、蓮太郎の言葉が頭に残って、死ねなかった.....」


だから俺は、生きないと......


蓮太郎の分まで......


A「初めて、心から信頼出来る友人だった。最愛の友人を亡くした....怖かった。怖くなった。また、失うのが.....また、居なくなっしまうのが.....」


だから、俺は.......


三郎「もういい。もう、いい......」


A「さぶ、ろ......」


三郎に抱きしめられた。


三郎「もう、いいです.....もう、言わなくていい.....そんなに、悲しい顔してまで、言わなくて、いいです......」


三郎の声は、震えてた。


A「！.....」


竹谷「っ、ぐっ.....」


雷蔵「っ、ひっ、くっ......」


尾浜「っ、ふっ、っ.....」


兵助「は、ふ....っく......」


周りを見たら、兵助達も涙を沢山流してた。


優しい子たちだ.....

俺の話で、涙を流せるんだ.....


A「三郎....みんなも.....ありがとう」


三郎の背中に腕を回した。


A「ありがとう........」


暖かいなぁ......

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す