目立たない六年生 二！

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蓮太郎「！！A！！危ない！！！」


A「え？....うわっ！！」


蓮太郎に押し飛ばされた。


ザシュッ！！


蓮太郎「が、はっ......」


A「れん、たろう.....？」


目の前で、血飛沫を出す蓮太郎。


ドサッ


A「蓮太郎、蓮太郎っ！！」


蓮太郎「カッ....ﾋｭｯ......」


A「蓮太郎、蓮太郎！！！」


浪人「ﾁｯ、仕留め損なったか......」


A「っ、ぁああっ！！！」


ザクッ！！


蓮太郎を襲った浪人の首を切り落とした。


A「はー、はー.....蓮太郎、蓮太郎っ！！」


蓮太郎「A.....無事か.....？」


A「俺は、大丈夫っ。蓮太郎、お前っ......」


蓮太郎「お前が無事なら、それで、いい.....」


血が止まらない......いやだ.....嫌だっ......


A「蓮太郎、蓮太郎！！」


蓮太郎を膝の上で、抱き抱えた。


蓮太郎「A.....ごめんな......」


A「嫌だ、嫌だっ！！蓮太郎っ！！！」


蓮太郎「お前は、ゆっくり来るんだぞ.....早く来たら、許さないからな.....」


A「嫌だ....いくなよっ、れんたろっ、いやだっ、やだやだっ.....」


蓮太郎「な、くなよ....笑え、笑えよ.....A.....生きろ.........」


A「れん、たろ....嫌だ、いやだっ、いくなっ、蓮太郎、蓮太郎！！！！」


蓮太郎「........」


眠るように目を閉じた蓮太郎。俺の頬に添えてた手が、力なく落ちていった。


A「はっ、はっ.......うわぁぁあぁあっ！！！！」


涙がとめどなく溢れ出した。


止まらなかった。


最愛の友人を亡くした。俺のせいで.....


俺が、よく周りを見ていれば、蓮太郎は死ぬことは無かったのに.....


俺のせいだ.....


A「蓮太郎っ、蓮太郎っっ......」


冷たくなった蓮太郎を抱きしめた。


A「は、ぁ.......」


蓮太郎の首に掛かってたネックレス。


A「蓮太郎.....俺が死ぬまで.....俺と一緒にいてくれ......」


俺は、蓮太郎の首に掛かってたネックレスの指輪を外し、自分のに付け加えた。


このネックレスは、蓮太郎とお揃いで買ったもの。

俺の命くらい大切なもの。

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