同じクラスにはモテ男共がいる さん！

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お化け屋敷。


A「あれ、食満先輩だ」


食満「おっ！A、よっ！」


A「どーもっす！」


食満「兵助も、こんにちは」


兵助「こんにちは」


お化け屋敷の受付に、食満先輩がいた。


A「食満先輩、ここの担当なんですね」


食満「ああ。お前らここ入るのか？」


A「はい！兵助と一緒に」


食満「怖いから気をつけろよ」


ニヤリといたずらっ子のような笑みを浮かべた。


うわあ、怖そ〜......


食満「あ、そうだ。今度いつバイトだ？」


A「今週はなくて.....来週は、月木金土ですね」


食満「ん、わかった。じゃ、楽しむんだぞ〜！」


A「おわっ！.....へへっ」


わしゃわしゃと両手で頭を撫でられた。


兵助「.....早く入ろ」


A「うわ、とととっ！！」


腕を組まれ、グイグイと引っ張られた。


A「じゃあ！食満先輩、また！」


食満「おー、またなー」


ヒラヒラと手を振り返してくれた。



食満「好かれてんなぁ......」


ま、Aも満更でも無さそうだし、助ける必要は無いか。


伊作「留三郎も、結構薄情だよね」


食満「そうか？」


伊作「まあ、あの執着心.....」


留三郎に向けた、鋭い視線。


伊作「助けようとは、思わないな」


食満「というか、Aは気づいてないだろ」


伊作「そうだねぇ......」



まあいいだろう。

なんかあったら、手助けくらいで。



ごめんな、薄情な先輩で。



別に罪悪感とかは無いけどな。

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