同じクラスにはモテ男共がいる

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兵助「盗み聞きするなんて、いい趣味してるね」


A「あ、いや。違う！断じて！たまたまだ！」


言えねぇ。

あの久々知見たあとに、告白現場が気になってきたなんて言ったら、俺消される気がする。


良くないね、うん。


兵助「ふーん？」


A「っ！な、んだよ......」


ジリジリとこちらに近づいてくる久々知。


ぎゅうっと自分のリュックの肩紐を握った。


怖いな、なんだ？


兵助「なに、逃げるの？」


A「せ、正当防衛だ」


これ以上、来るなって！


なんか良くない気配がする！！


兵助「そ」


A「っ！」


久々知が大股でこちらに近づくと、俺の背負ってたリュックを地面に落とした。


A「へ！？」


待て。早業すぎて見てなかったぞ！？

す、すごいな。どんな技だよ、これ......


兵助「ほら、捕まえた」


A「！！」


トン....と壁に背中がついた。


ニコリと笑って、久々知が俺の顔の横に両手を着いた。


な、なんだよ、このシュチュエーションは！


おれ、男なのに......


A「や、めろよ.....なんの、冗談......」


兵助「冗談なんかじゃないさ」


A「っ！」


獲物を狩る、猛獣の目だ。


こわ、すぎる......

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