同じクラスにはモテ男共がいる

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A「よし、出来た！！」


色を塗り終え、乾かし終えた絵を空に掲げた。


A「めっちゃ上手くね？」


こりゃ、過去一上手いな。


A「あ〜、みんなのところに戻らねぇとな......」


面倒臭いな。

というか、どうせ俺がいない間、男女達がわらわらと寄って来てるんだろうなぁ.....


何描いてるの〜？とか、見せて見せて〜！とかさ。


A「戻んのだりぃな......」


パイプ椅子に体重をかけて、空を見上げた。

目が眩みそうなほど澄んだ空。


A「春うららって、こういうこと言うんだろうなぁ.....」


手で太陽を少し隠した。

眩しい。


A「？」


尻ポケットに入れてたスマホが揺れた。


A「誰？」


スマホを取りだし、画面を付けると.....


A「楓？....はーい？どしたん？」


通話ボタンをタップして、問いかけた。


楓「A今、どこにいるの！？」


A「え？茶室のところだけど」


楓「おまっ.....茶室は、中等部校舎じゃない！！特別棟！！」


A「あれ？そうだっけ？」


楓「そうだよ！！」


中等部校舎じゃなかったんだ。

茶室って。

つか、特別棟？？


あ〜、音楽室とかあるところか。


A「んじゃ今から高等部校舎まで帰るわ〜」


楓「いい、いい！！動くな！今から迎えいくから！」


A「あ、おう。じゃ、またなー」


ブツンと電話を切った。


A「んじゃ、待つか」




ぐぐーっと伸びをして、目をつぶったのだった。

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