ボッチくんの奮闘 四

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忍びをあらかた倒し、僕達はお城を出た。


A「滝夜叉丸くん。怪我、痛くない？」


そっと、頬を触った。

一番酷い怪我だ......


平「平気さ」


A「ごめんね。もっと僕が早く助けに行ければ、よかったのに.....」


田村「だが、Aが来なかったら、今頃滝夜叉丸は生首だぞ」


綾部「怖かったでしょ。助けに来てくれて、ありがとう」


A「っ.......」


ボロボロと涙が溢れ出した。


タカ丸「ありがとう、助かったよ」


A「う、ぇ.....こわ、かった.....みん、な.....いなく、なっちゃうかと、おもった......こわ、かったよぉ.....」


浜「ああ、俺も怖かった。滝夜叉丸を失うのも、自分が死ぬのも.....」


守一郎くんが、僕をそっと抱きしめた。


浜「ありがとう。あの時、声を出さないでくれて.....ありがとう、助けに行く決心をしてくれて......」


綾部「逃げないで出来たじゃん」


タカ丸「ありがとう」


田村「ありがとう。ほんと、助かったよ」


平「私を、助けてくれてありがとう」


A「うぇっ、う、んっ......」


みんなで抱きしめあった。


あったかい......


僕が逃げてたら、この温かさはなかった。


助けて、よかった。


みんなを守れて、よかった......


寂しかった心が、埋め尽くされてく.......



僕が、大好きな仲間だ......

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