ボッチくんの奮闘 四

幼児化！？ ページ1

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A「え、えと......」


伊作「ごめんね。実験台になって？」


A「うぅ.......」


今日はお休みの日。

僕は、猫さんたちとお昼寝しようかと思って、校庭の、いつもの場所に向かってたんだ。


そしたら、善法寺先輩に抱き上げられて、医務室まで連れてこられた。


それで、あのセリフです。


A「な、なんで、僕なんですか.....」


伊作「みんな居なくて、今日一番に出会った人がAだったからかな」


それ、みんな知ってて逃げたんだ......

僕も、知ってればよかった......


A「不運だ......」


伊作「ねっ？おねがいっ！」


A「うぅ.....わ、わかりました、よ......」


しょぼんと落ち込んで、了承した。


どうせ断っても、無理だろうし......


伊作「ありがとうっ！Aは、優しいねぇ」


A「わ、あうっ」


抱き寄せられて、頭を撫でられた。


手つきが優しいけど、薬草の匂いがすごいな.......


A「新薬の、実験ですか......？」


伊作「そ！甘めに作った薬湯。風邪ひいた下級生が、苦いの嫌だって言ってたからね」


A「じゃあこれ、甘めの風邪薬ですか？」


目の前に置かれてる薬湯を指さした。


伊作「んー、違うと思う」


A「へ？」


伊作「薬湯は薬湯だけど、風邪薬の調合してないんだ」


A「飲みたくない......」


伊作「ごめんね。はい、飲んでいいよ」


逃がす気ないな、この人......


鬼畜っていうんかな。


僕は、大きくため息をついた。

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