ボッチくんの奮闘

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A「.......」


広大「そこからで聴こえるのか？」


A「聞こえます......」


広大「そうか」


上級生からかなり離れた木の後ろに隠れた。


広大「さてお前ら、今日は武器アリの組手をする。ペアはくじ引きで決めてもらうぞ」


上級生「はい！」


A「.......」


武器アリの組手か......

しかも、くじ引き.....


友達や仲のいい先輩がいない僕からしたら、引くほど難しいことだ。


A「はあ........死にたい.....」


とりあえず、目を見ないようにカゴを被ろう。


懐から、頭がまるまる隠れるカゴを被った。



広大「お前ら、相手は決まったか？ほら、Aの」


先生が僕のところに来て、紙を渡した。


A「.......五番.....」


広大「同じ番号のやつとペアだ！」


五番、誰だろう......


食満「お前が五番か」


A「ひいぃいっ！！！」


突然目の前に洗われ、ズザザッと後ろに下がった。


食満「おお、大丈夫か？」


A「ひっ、ぅううっ.......」


広大「あ〜、留三郎待て」


食満「？」


広大先生が、僕と食満先輩の間に入ってくれた。


広大「A、人見知りもコミュ症も酷いから、適度に距離取ってくれ」


食満「あ、はい。えと......俺の名前はわかるか？」


A「ｺｸｯ........六年は組、の......け、けま、食満、留三郎、先輩....です......」


食満「ん。よし、組手やるぞ」


A「はぃ.......」


カゴを被ったまま、先輩の前に立った。


食満「ははっ.......」



もう死にたい。

帰りたい.......

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