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図書室。
A「静かだなぁ.....」
今更思ったけど、見学したところで僕学級委員長委員会は決定だから、意味ないんだよね。
まあいいか。
ほかの委員会を知るということで。
A「静かだから、話し声がよく聞こえる.......」
ぼーっと、図書委員の会話を聞いた。
コツコツ......
A「っ!?!?!?」
僕がいる屋根裏が叩かれた。
だ、だだだっ、だれっ!!
雷蔵「出てきてくれないかい?君と会って話したいんだ」
この声......あれだ。実技の時にいた......
五年ろ組の不破雷蔵先輩......
雷蔵「怖いことしないからさ、おいで」
A「.......」
そっと、屋根裏の板を開けた。
雷蔵「わ、こんにちは」
A「こ、ここ、こ、こん、こんに、こんにち、わ......」
雷蔵「降りておいで」
差し出された手を握り、屋根裏から降りた。
A「ぅ......」
雷蔵「大丈夫」
怖くてジリジリと後ろに下がっていたら、逃げようとしたことがバレた。
そして、握られた手に力を込められた。
A「むり、むりっ、やだあっ.......」
雷蔵「!?な、泣かないで?」
A「しんじゃ、ころ、されるっ.....ひ、いぃっ.......」
雷蔵「(震えが酷いな.....先輩が言ってた、対人恐怖症って、ホントなんだな.....)」
A「な、なんで、ぼくを......」
雷蔵「中在家先輩が呼んでる。君と話したいんだって」
A「わ、わか、わかりました......で、でも.....期待されるような人では無いです......」
声がどんどん小さくなった。
ああ、キノコ生えそう......
雷蔵「大丈夫だよ」
A「!」
頭に手を置かれ、びくりと身体が跳ねた。
雷蔵「あ、ごめ.....!」
撫でられたのが嬉しかったのか、ふにゃりと顔を綻ばせたA。
A「?」
雷蔵「ううん。なんでもないよ。さ、行こう」
A「コクッ.....」
不破雷蔵先輩、優しいなぁ.......
意外とチョロい、Aであった。
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しゅる - もんちゃんさん» 全然良きですよ!わーい!お友達増えた!! (2022年11月5日 13時) (レス) id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
悪紫 - もんちゃんさん» スゲェコミュ力の塊だぁ(ガタブル) (2022年11月5日 12時) (レス) id: df4dd4aa9e (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - しゅるさん» 全然いいですよ!!むしろ嬉しいです!!私もしゅるるんって呼んでもいいですか?あとタメ口もいいですか? (2022年11月5日 8時) (レス) id: 29971ba1f1 (このIDを非表示/違反報告)
颯でーす!(プロフ) - kanさん» 了解です!!書きますね!! (2022年11月5日 0時) (レス) id: 79844c8da0 (このIDを非表示/違反報告)
kan(プロフ) - リクエストお願いしたいです。夢主君が体調不良になってるけど言えずに我慢してしまっている所を6年は組の人が気づいて助けてあげてみたいな話をみたいです。いつも楽しみに見ています。 (2022年11月5日 0時) (レス) id: 1cf01fac1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:颯でーす | 作成日時:2022年10月30日 18時