俺は兄離れができない！！！

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兵助「俺、最近雷蔵の緩急が分からないんだ」


雷蔵「なにが？」


正直、俺の理性が飛んで、Aを襲った時.....

その後、雷蔵が現れた時、殺されるんだろうなって思った。


けど、そんなことなかった。


俺に嫉妬するより、伊作先輩の方に嫉妬してた。


兵助「俺たちはいいのか？」


雷蔵「僕の手の中にいるAならいいよ。そこから奪うなら、容赦はしないけどね」


要は、自分がAの一番であればいいと。


その一番の座を奪った時、雷蔵はたとえ仲間だとしても容赦はしない。


そういうことなのだ。


兵助「雷蔵は、なんでそんなにAに執着するんだ？」


雷蔵「Aはね、あの性格から、結構村の子供から嫌われてるの」


兵助「え！？だって、学園だと......」


雷蔵「まあ正確に言うと、村の子達が馬鹿ってだけなんだよ。Aは、あの通り頭もいいし、運動神経もいい。それに嫉妬してるだけ」


兵助「そうなのか」


雷蔵「昔さ、村の子達が、Aを拉致ってボコした時があったの。確かAが、四つの時」


兵助「！！」


雷蔵「三日は帰ってこなくてさ。そこからだね。僕、Aが心配で.....」


雷蔵の執着は.....


昔、Aの身に起きたことから、生まれたんだ。


兵助「Aはそれ、知ってるのか？」


雷蔵「覚えてないよ。幼いときだし......でも、少なからず、身体が覚えてる。だから、村でもあまり外に出ない」


兵助「そうか」



そういえば、来週少し大きな休みがあったな......

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