俺は兄離れができない！

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三郎「あ"〜〜、疲れた.....」


用事を済ませた、三郎は、自室の扉を開けた。


三郎「らいぞ〜〜〜」


雷蔵「しー.....」


雷蔵は、毛布にくるまった何かを抱きしめ、静かにしろと俺にうながした。


人差し指を口の前に置く雷蔵。


うーん、流石雷蔵。様になる。




いや、それより......


三郎「何を抱えているんだ？」


雷蔵「ん〜？はい」


雷蔵が、少し毛布をめくった。


A「ん、くぅ......」


三郎「！Aか.....」


毛布にくるまり、ぬくぬくと気持ちよさそうに眠るA。


どうやら、押してダメなら引いてみろ作戦は成功したようだ。


三郎「作戦、成功したようだな」


雷蔵「うん。想像以上に効果的面。最高に可愛いAを見ることが出来たよ」


三郎「ほう、それはよかったな」


嬉しそうに顔を綻ばせていた。


よほど可愛かったのだろうな。


雷蔵「うん。三郎のおかげだよ。ありがとう」


三郎「ああ、役に立てたのなら良かったよ」


雷蔵「後でなにか奢るよ」


三郎「そうか。ありがとう」


というか、Aはよく寝る子だな。


雷蔵と一緒にいて、俺たちが来るといつも寝ている気がする。


雷蔵「Aは、僕の腕の中にいるのが好きなんだよ。小さい頃から、僕の腕の中でよく寝てたから」


三郎「！声に出してたか？」


雷蔵「んーん。顔に出てた。A曰く、すごく安心するんだって。嬉しい限りだよ」


三郎「そうか」


雷蔵「もう少し寝かせてあげよ？」


三郎「ああ」



たまにありえない執着心を見せるが、普段は優しいお兄ちゃんなんだな。



三郎は、小さく笑みを零したのだった。

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