俺は兄離れができない！

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A「にい、ちゃ......」


雷蔵「ん〜？」


A「ん......」


僕の口吸いで蕩けたAは、僕にすり寄った。


僕と似た毛質の髪が、ほっぺに当たってくすぐったい。

けど、それ以上にAがかわいすぎる。


ほんと、かなり天使だ。



A「俺、兄ちゃんいなくても平気だって思ってた」


雷蔵「うん」


それは、ちょっとショックだなぁ。

僕が居なくても平気って思われてるの......


A「最初はへーきだった」


雷蔵「うん」


それもちょっとショックかな。

出来れば、もっと早く来て欲しかったし。


A「にーちゃんいないの、やだ.....」


そう言って、僕に抱きついたA。


雷蔵「っ〜〜〜〜っっ！！」


身体から熱が沸きあがるような感覚がした。


ああ、これは......



僕は絶対、Aを手放せないなぁ......



A「にーちゃん？」


雷蔵「Aは、僕をどうする気なの？」


僕に抱きつくAを抱きしめた。


A「ん、へへっ、擽ったいよ」


僕の腕から逃れようと、身を捩るA。

逃がさないという意味を込めて、強く抱き締めた。


雷蔵「A」


A「？」


雷蔵「僕のこと好き？」


A「！.....うん、だーいすき」


雷蔵「ふふっ、僕も大好き」




僕の唯一。


可愛い、可愛い弟。



手放せる気がしないなぁ......


まあ、手放す気なんてないけど。

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