俺は兄離れができない！

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A「はぁ、んで？」


雷蔵「あはは.....」


な〜〜んでこんなことになってるのかなぁ？？？


俺と兄貴の目の前に立つ六ろ。


俺、普通にみんなで飯食ってただけなのにぃ？

急に先生に呼ばれ、校庭に出たら、組手やれって？


A「学園長は、俺のこと殺す気なの？？馬鹿じゃないの？どう頑張ったって、負ける未来しか見えねぇだろうが」


土井「まあまあ」


A「いや、まあまあじゃねぇよ。見てわかんだろ、力の差が歴然だろ。暴君に三年生が勝てると思うか？あ？？」


雷蔵「こら」


A「あでっ！」


こつんと兄貴に頭を小突かれた。

地味に痛い。


雷蔵「あんま先生に詰め寄らないの」


A「分かってるけどさ。趣旨をさ？ね？」


土井「以心伝心を見てみたいらしい」


A、雷蔵「以心伝心？」


古川「お前らは兄弟だろ？だから、多少の意思疎通は無言でできる。んで、六ろは、学園の中じゃ一番無言のやり取りが上手い。その対戦を見たいらしい」


A「百歩譲って、以心伝心が見たいのは許すよ。だからさ、五年生と三年生が！六年生....しかも一番バケモン並に強い二人に勝てると思うか！？！？」


古川「俺も反対したよ。ちょー反対した」


A「あんの、くそじじい......」


雷蔵「まあ、やるだやろうよ。Aのことは、僕が守るからさ」


A「はぁ.....わーったよ。やりゃいいだろ！？やりゃ！！」



仕方ない。


やるか.......



数馬「頑張ってねー！」


作兵衛「死ぬなよー！」



ギャラリー多いけど、まあ気にする必要ないか。



A「やろ、兄......兄ちゃん」


雷蔵「うん」




その瞬間、二人の顔から、感情が消えた。

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