俺は兄離れができない！

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雷蔵「っ.....なんでっ！僕を避けるの.....？」


心做しか、すごく泣きそうな声だった。


でもダメだ！俺は兄離れするんだから......


A「っ.....あんたが学園に入って変わったように、俺だって変わったんだ」


雷蔵「！！」


A「では。行こう、みんな」


次屋「おう」


下を向く兄に背を向けて、歩き出した。



左門「いいのか？あんな突き放し方して......」


A「いいんだよ」


あれくらいしないと......



兄貴は.....





三郎「！.....雷蔵！！」


竹谷「大丈夫か！！」



A「？」


五年生の焦ったような声が聞こえた。

なんだ？


次屋「なに？」


A「なんだよ......！！」


声がした方向を向いた。



雷蔵「ﾋｭｯ.....ッ、ヒューッ......」


A「！！」


サーーッと血の気が引いていった。

兄貴が、過呼吸を起こしていた。


A「っ.....！！」



あに、き......


過呼吸、なんで......



数馬「A！！」


A「！か、ずま.....」


数馬「あれは、Aにしか治せないよ！A！お兄ちゃんを、助けてあげてよ！」


A「っ、兄貴っ！！」



俺は声を張り上げ、兄貴の方へ駆け寄った。


兄貴.....

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