. 元東卍メンバーは公安警察の警部さん ３

番外編 ページ20

. 輪廻転生 マイキーとAの出会い .



よくアニメとかであるような話。


生まれた時から、とかではなかったが幼稚園に上がる頃には私の記憶の中に大人の私の記憶があった。


その時からだろう。


お母さんたちと出かける度にキョロキョロと当たりを見渡して、昔の知り合いが居ないかと探す日々が始まったのは。


でも居なかった。


そりゃそうだろう、ここは東京ではない。


私が住んでいるのは横浜だったから。




大きくなって一人で出かけれるようになるまで皆に会えないのか、そう不安になった。




そんな不安を抱えながら小学生になる。


皆に会うことを諦めていたところ、小学生4年生の時に、引越しが決まり昔住んでいた近くへと引っ越した。


友達と離れることが嫌、と言うよりも皆と会えるかもしれないという喜びが大きかった。


東京の学校のためクラス数は多い。


大人の記憶がある私に小学生の授業は面白くない。


数日して、仲良くなった子が教えてくれた。


友｢Aちゃん、引っ越してきたから知らないだろうし教えておくね、

隣のクラスの男子、一人高校生に喧嘩で勝つような子いるから気をつけてね


あ、女の子には手をあげないって本人言ってるから大丈夫だと思うけど！｣


高校生に喧嘩で勝つ男の子。


女の子にはあげないと言っている子。


｢ねぇ、その子の所連れてって！｣


愛想笑いばかりしていた私が急に興味を示したからか、友達となった女の子は渋々連れて行ってくれる。


友｢ほ、本当に大丈夫？｣


｢大丈夫！｣


教室から出て隣のクラスに行く。


教室を覗くと、友達はあの子だよ、と指を指して。


窓際の席で寝ている金髪のボブの子。


前髪を後ろの方で括っている。




｢マイキー！｣


ドアの所から呼ぶとムクリと起き上がるマイキー。


友達は慌てたように私の口を抑えて。


友｢な、なんで呼ぶの？！｣


ﾏｲｷｰ｢A.......？｣


立ち上がって目を見開くマイキー。


友達はその様子に驚いて、私の口を抑えていた手を離した。


｢久しぶり、マイキー｣


ﾏｲｷｰ｢っ！！！｣


マイキーは涙を溜めてこちらに来る。


私の友達がいるのにも関わらずギュッと抱きしめて。


ﾏｲｷｰ｢会いたかった......｣


｢私も。会いたかった｣


小学生の、ましてやおマセな学年。


私達の事はすぐに広まった。


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