. 前世は鬼殺隊、その記憶ございます。２

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風邪が治ると杏ちゃんに家に送られて。


お母さん達は何も言わずに居てくれた。


部屋で寝ているとドアがノックされて。


童磨｢入るよ？｣


｢なに｣


童磨｢おばさん達からAの様子を見てきてくれって。
熱下がった？｣


｢一応｣


私は布団を頭まで被る。


童磨｢炎柱と何かあった？｣


少し私は何も答えずに布団をめくる。


｢中学の時の男子が私に肩を組んできて。

それを見られた｣


童にぃは少し黙ってからプッと笑った。


童磨｢初だねぇ。

Aも炎柱も｣


｢仕方ないじゃん、昔も特に何も無かったんだし｣


どちらかと言えば幼馴染に近い関係。


それに杏ちゃんとは接吻以上の事は昔も今もした事がない。


昔はお互い忙しかったし、そういう事にも至らなかった。


今は先生と生徒の関係。


杏ちゃんは手を出してこない。


｢ほんと、

女として魅力ないのかなぁ｣


童磨｢どこの女の子よりもAは魅力があるから心配しなくていいよ！｣


｢童にぃに言われてもなぁ......｣


私は童にぃを見る。


すると童にぃは私の額に手を置いて。


童磨｢熱は引いたようだね、よかった。｣


｢あ、うん｣


童磨｢でも彼氏いるならあまりスキンシップはやめた方がいいよ。
これは男の俺からのアドバイス｣


童にぃはニッコリと笑って。


童磨｢女の子に非がなかったら相手の男殺したくなるほど憎くなるからね。
俺はだけど｣


｢童にぃと杏ちゃんは違うからなぁ〜

でもまぁ控えるよ
ありがとう｣


杏ちゃんがいるかもしれないから、とかではなく日常的にこれから気をつけよう。


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