. 前世は鬼殺隊、その記憶ございます。２

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不覚にも泣いてしまって。


｢うぅ....ごめんなさい....

穴があったら入りたい｣


杏ちゃんの胸板にグリグリと額を押し付ける。


煉獄｢うむ、その前に髪を乾かそう！
そのままでは風邪をひく！」


｢うぅ.....｣


恥ずかしい、


煉獄｢俺は俺のために泣いてくれているAがとても愛おしいと思った、
それでも恥ずかしいか？｣


へ？


私はバッと顔を上げる。


杏ちゃんと目が合う。


｢だって.....あんまり泣かないし......｣


そう言うと杏ちゃんは少し黙って。


煉獄｢本当に君は.....｣


杏ちゃんはそう言って私の頬に手を添えて目を合わせた。


煉獄｢あまり煽ってくれるな、
身が持たない｣


恥ずかしさと杏ちゃんの言葉で顔を赤くしてしまう。


でも、


｢杏ちゃんとなら私は.....｣


煉獄｢俺がダメだ！

卒業まではAに手を出すことは出来ない！
いくら恋仲であっても先生には変わりないからな！｣


｢え、えぇ.....

ほら恋仲で相手の了承があれば大丈夫だし......｣


煉獄｢ダメなものはダメだ！｣


｢接吻は？｣


煉獄｢まあ接吻ぐらいなら......｣


私はニッコリと笑ってチュッと唇を押し付ける。


｢接吻ならいいんでしょ？｣


杏ちゃんはやらかした、と言う顔をして。


接吻が出来るのならいいやと杏ちゃんに抱きついた。


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