. 前世が鬼殺隊？そんな記憶ございません【煉獄杏寿郎】

３２ ページ32

.


チャイムが鳴ると同時に屋上のドアを開けると柵に持たれながら煙草を吸う煉獄先生と目が合って。


やらかしたぁ.......


と思いながらドアを閉めようとすると声をかけられた。


煉獄｢サボりか？徳田少女！｣


もうバレてしまっているのだからいいか、と思い再度ドアを開けて屋上に出る。


｢まぁ、気分転換に。
次美術だったしいいかなぁって｣


私はドアのすぐ隣の壁にもたれ掛かり空を見る。


今煉獄先生と二人きりにはなりたくなかった。


｢先生も煙草吸うんですね｣


煉獄｢よもや！煙草は嫌いだったかな？｣


｢いえ、そういう訳では。
意外だなぁーと、思っただけです｣


てかここの学校で禁煙じゃなかった？


と思いながらもいいか、と思い煉獄先生を見るとパチッと目が合う。


先生は煙草の火を消して近くに来る。


そして隣に腰をかけた。


煉獄｢何か悩みか？｣


｢え？｣


煉獄｢少女は昔から悩むと空を見るくせがある｣


私はあぁ、確かにと納得する。


｢先生は、

辛くないんですか？｣


煉獄｢む？｣


｢カナヲちゃんから聞きました、前世で貴方と恋仲だったと。
記憶のない私を相手して辛くないんですか？｣


煉獄先生が私を見て来る目は寂しそうな目をしている。


煉獄｢辛いと言われれば辛い！

だが私は記憶を戻してほしくはない！｣


｢え｣


煉獄｢今は生徒と先生だ、
記憶があったところでどうしようもない！｣


｢確かにそうですけど.......｣


先生はそれでいいのだろうか


.

３３→←３１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す