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カナヲちゃんから聞いたことを簡単に頭の中でまとめた。


大正時代には鬼が居て、私を含めたキメツ学園の数十名が鬼殺隊として鬼を斬っていた、


私の家は代々鬼殺隊の家系で私も家に伝わる呼吸とやらを受け継いだ


そして前世で幼馴染みだった煉獄先生と付き合っていた、


「うん、作り話にしか思えないね」


カナヲ「でもA自分で言ってたじゃん

“煉獄先生が脳裏に浮かぶ”って
それ、今の煉獄先生のスーツ姿じゃないんじゃない?」


「うん、違う。
隊服?みたいなのを着て羽織を羽織っている。
夢では煉獄先生が刀を振っていたの」


カナヲ「それ前世の記憶だよ。
断片的に思い出してるんだと思う。」


「へぇ〜
あ、じゃあさ童にぃも知り合いなの?」


そう聞くとカナヲはカチンと固まって。


「え。」


カナヲ「あの人は.....

あの人も前世での知り合いだよ」


カナヲちゃん、何か隠した?


「ねぇ私に気を使わないでなんでも言っていいから。

童磨は何をしていたの?」


ジッと目を見つめて聞く。


カナヲ「......あの人は鬼だった。
鬼を作った人の部下。
部下の中でも上から二番目の人。」


「童磨が鬼、ねぇ

でも想像は着くかも」


カナヲ「え?」


「だって女の人大好きだし。
もし本当に鬼だったらどーせ女の人ばかり食べてたんでしょ?」


カナヲ「従兄弟なんでしょ?そんなに簡単に終わらせていいの?」


「だって昔は昔、今は今。でしょ?

もし生まれ変わって今を生きているのならそれを咎める事は無意味だし。」


いちごにザクッとフォークを刺す。


童にぃもお母さん達も多分隠したかったのは童にぃの事だろう。


カナヲ「そう.....」


「カナヲちゃん達は私に思い出してほしいの?」


カナヲ「え?」


「だって思い出してほしいから絡んできてたんでしょ?」


カナヲ「思い出して欲しいよ、

でも思い出してほしくない......
私はまた昔みたいに話せればそれだけでいいから」


「ふーん」


矛盾しているなぁ、と思いながら私はケーキを食べ終える。


本当に前世があったとして私がたまに見ていたあれが前世だとしても、


私は別に思い出したいとは思わない。


昔を思い出しても意味が無いし、


現世で生きる分なら記憶なんてない方がいい。


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中1のシスコンおねーさん - チョット今更何デスケドとりあえずブルースターすごいですね!!おめでとうございます。あと、この作品面白いですね!!面白すぎて中学の参考書やってないっすよ← (2020年4月2日 22時) (レス) id: 28236963a5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃう - 鬼滅の小説探してたら、タイトルにめっちゃひかれた( ´ ▽ ` )そしたらめちゃくちゃ面白かった!!シリーズ全部読んできたよ!美海☆様神かよ!!!て思った!!! (2020年3月30日 14時) (レス) id: 0166b3d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
明石蓮(プロフ) - 初見失礼します。この作品好きです!更新頑張ってください! (2020年2月17日 22時) (レス) id: 47f87a13db (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - うギャー記憶が、戻った━良かった( ´-ω-) (2020年2月17日 10時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - 記憶が戻った!このあとが楽しみです (2020年2月17日 6時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美海 | 作成日時:2020年2月13日 18時

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