３５ ページ35
.
一瞬だった。
炭治郎が鬼舞辻の頸を斬ってから。
前世の夢を見た、
父と稽古を始める前のこと、
煉獄さんと遊んだこと、
稽古の時のこと、
最終選別に行く時のこと、
初めてのお給料で父と母に贈り物をしたこと。
懐かしかった、
それと同時にまたこの歳で死ぬのかとも感じた。
現世では恵まれた環境で育った。
父と母に愛され、幼馴染みに囲まれ、
雄英高校に入学でき、ましてやまた鬼殺隊のみんなと出会えた。
みんなに囲まれた現世に満足だ。
前世のようにこの歳で死ぬのは早いかも知れない。
だけれど満足だった。
すると急に視界が開け、綺麗な花畑が広がった。
小川があり、小さな橋が掛かっている。
その橋の奥には
｢お母さん、お父さん......！！｣
駆け寄ろうと橋に足をかけようとした。
母｢来てはダメよ、A｣
そう言われ足を止める。
現世の服を着ている両親。
父｢Aはまだ此方へ来ては行けないよ｣
｢でも、なんで！
私はもう｣
母｢Aがこちらへ来るのはまだ早い。
待っている人がいるでしょう？｣
｢お父さんとお母さんの所に行きたいよ！！｣
父｢わがままを言うな、A
鬼殺隊、空柱としてすべきことをしなさい｣
その言葉で急に両親の服装が前世の服装へと変わって。
母｢Aは昔もそうだった、
決めたことは揺るがない、
だから鬼殺隊へと入隊できた｣
父｢だけれど此方へ来ることを決めてはいけない。
A、生きなさい。
前世で生き抜けなかった人生を、
今世で頑張って生き抜くんだ｣
母｢大変なことはこれから沢山あると思う。
戦いの後遺症だって残ってしまう。
けれど貴方の周りには貴方を支えてくれる人が沢山いる。
その人を悲しませてはいけないわ｣
お館様『もう、彼女を楽にさせてあげてください』
お館様の声が聞こえてくる。
これは外の、
現実の声だろう。
母｢お館様が待っているわ、｣
父｢煉獄も起きた、
A｣
“生きなさい”
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オタクだお！ - 続編楽しみにしてます(* ´ ▽ ` *) (2020年2月6日 20時) (
レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ - 気になる、楽しみです (2020年2月6日 19時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ - あー面白すぎる！まだ終わりませんよね？続き楽しみです。 (2020年2月5日 6時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき - あ―読みたいけど読めない~クソ―！ 今やってることが終わったら絶対に、読む！(￣^￣)ﾌﾝ (2020年2月5日 0時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ - 雄英辞めちゃうのぉぉぉ？続き楽しみです。ドキドキしながら見るので！これからも頑張ってください (2020年2月4日 18時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美海
| 作成日時：2020年1月24日 23時
