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６ 前世 ページ6
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煉獄さんの最後の言葉を伝えに炭治郎が家へと来た。
父も母も何も口を出さずにただ私の隣で話を聞くだけで。
竈門｢煉獄さんは、Aに.....｣
炭治郎も辛いんだ、
私は目を閉じて。
竈門｢一緒に鬼殺隊として任務をこなせた事、
柱として、仲間として接することが出来たこと、
家族として共に食することが出来たこと、
全てのことに感謝をしていました
徳田家の方には、父と弟をよろしく頼みます、と｣
私は涙を流し、着物を握りしめる。
｢なんで、
なんであの人はそう......！！！｣
母が優しく抱きしめてくれて。
兄弟のようにずっと一緒に居た。
まだ幼少期の頃は手を握りしめて二人でこの近くを駆け回って。
｢お兄ちゃんのバカ......｣
母の肩に顎を乗せ、私は子供の様に泣いた。
幼い頃のように“お兄ちゃん”と口にして。
それでも炭治郎は何も言わずにその場に座っていて、
母と父は静かに涙を流した。
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作者名：美海
| 作成日時：2020年1月8日 23時
