. 前世鬼殺隊の柱さん、今世でも鬼殺隊の柱です２ (ページ30)

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ヒーロー殺しの言葉は報道陣によって直ぐに報道された。

だがそれと同時に鬼を知らない者が“人を斬った”と騒ぎ立てて。

静岡に帰ろうとする私を報道陣が囲んだ。

やっぱり、

と私は頭を抱えたくなった。

報道陣｢雄英高校のヒーロー科の方ですよね？！
此方には職業体験でですか？
敵を斬っていましたが殺しにはならないのでしょうか？！｣

私は面倒くさ、と思いながら口を開く。

｢確かに雄英高校一年ですが職業体験の最中ではありません。
私は鬼殺隊で柱をしています。
先程斬ったのは敵であっても“人間”ではありません。
人を喰う“鬼”を斬りました。

政府からも認められていることなので人殺しではありません。｣

私の後ろで煉獄さん達が見守ってくれている。

報道陣｢鬼って、童話でしかないんじゃ......！｣

私はつくづく呆れた。

報道陣なのに何も知らないのか、と。

｢童話だけの話なら私達はいません。

時々ニュースでも取り上げられていると言うのにご存知ではありませんか？
鬼の被害は東京と静岡を中心に広がっています。
それなのに報道がされないのは“敵”として処理されているか、鬼の認知がないからか。どちらかです。｣

報道陣｢ですがいつも警察の発表は敵の仕業だと、｣

｢警察は敵の仕業とは言っておりませんよ。
特徴を説明し、注意喚起しているだけであって、
敵がした、と勝手に解釈しているのは報道陣と世間じゃあないですか？。｣

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