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皆の言葉も聞かずに私は鬼を探しに戻る。
裏の関係者入口から入られるなんて予想外。
あそこは警備はいない。
私は関係者フロアを走って見回る。
角を曲がった時、感じられなかった気配がドンッと強く感じた。
ダメだ、
｢鬼舞辻、無惨｣
鬼舞辻｢ふっ｣
私は刀をサッと抜き、距離を取る。
鬼舞辻｢体育祭、
鬼にとっては良い食料限だ、｣
｢巫山戯んな！！！｣
耳に付けた無線機で冨岡さんに連絡を取ろうとすると腕を引きちぎられそうになる。
｢ちっ｣
隊服が破れ、腕が少しだけ切れた。
｢鬼舞辻無惨！！！｣
私は痛みに耐えて無線機を抑えてそう叫ぶ。
ﾌﾞﾌﾞｯと鈍い音がして。
冨岡『！！
応援を呼び向かう！』
私は刀をカチリと握り直す。
ここで逃せば被害が増える。
死ぬ前に、頸を斬るしかない。
｢全集中、｣
そう呼吸を使おうとした時、鬼舞辻無惨の後ろから第三試合に出るためにやってきた生徒が。
勿論ほとんどがA組の生徒で。
私は呼吸を使う前に後ろに回り、生徒を庇うように刀を構えた。
緑谷｢Aちゃん？｣
｢こっちに来るんじゃない！！！｣
私の声で皆が立ち止まって。
鬼舞辻｢ふっ、｣
鬼舞辻無惨が少し笑ってから私の隣をヒュンと通り過ぎた。
私は目を見開いて直ぐに呼吸で皆の前に。
キンッ！！と鬼舞辻無惨の手の刀がぶつかって。
｢この子達だけには手を出させない！！！｣
鬼舞辻｢それは口先だけで終わる｣
鬼舞辻は空いている手で容赦なく切りつけてくる。
｢あぁぁぁあ！！！｣
痛い、
私は刀思い切り振り、鬼舞辻から距離を取る。
｢何ボサっと立ってんの！！！逃げないと殺されるわよ！！！｣
そう叫ぶと皆バタバタと走っていって。
血がぽたぽたと垂れる。
鬼舞辻は手に着いた血をペロリと舐めて。
そしてまた鬼舞辻は切りつけようと手を上げた瞬間、私のものでは無い刀が前に入った。
冨岡｢遅くなった、｣
｢ほんっと、
遅い｣
私は冨岡さんの隣に並び、痛みに耐えて刀を握りしめる。
｢ここで、終わらせる！！！｣
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作者名：美海
| 作成日時：2020年1月8日 23時
