. 前世鬼殺隊の柱さん、今世でも鬼殺隊の柱です２ (ページ15)

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体育祭当日。

私達は一緒に行動をする訳でもなく、会場内を歩き回った。

私は生徒や関係者だけが入れるスペースの見回り、他の四人はプロヒーロー席だ。

体育祭はいつもなら三年生が一番盛り上がるが今年はやはり一年。

オールマイトの教え子の学年であり、襲撃事件があったのに一人も欠けずにいるA組の存在があるからだろう。

世間、世界中が注目しているこの体育祭。

少し前のものと例えればオリンピックと同じぐらい意味のあるもの。

先生方には本当に出なくていいのか、と聞かれたが面倒だったし断った。

関係者席の見回りをしていると障害物競走から帰ってきた出久が画面に大きく映って。

出久も成長したなぁ、としみじみ思う。

生徒の席を見ると殆どの生徒がいなくて。

そりゃそうか、皆出てるもんね。

冨岡『冨岡、......どうだ』

｢特に異常なし。
外では厳重な身分証明してるから鬼は外に現れる確率の方が高いかもねぇ｣

無線機を通して言う。

冨岡『わかった、交代だ』

｢りょーかい｣

冨岡さんの言葉足らずも慣れて、何を言いたいのかが分かるようになった。

外は交代で見回り、そういうことだろう。

他の鬼殺隊達は雄英の外での見回りだ。

私は刀を持ち、肩にぽん、ぽんと当てる。

｢誰が勝つだろなぁ～｣

柵にもたれ掛かりながら言葉を漏らす。

ま、殆どA組で埋まるだろう。

一度戦闘を体験した人は相手の行動範囲が見えやすいからね

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