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鎹鴉が伝えたのか、直ぐに柱達が呼吸を使って雄英前まで来て。
甘露寺｢Aちゃん！！｣
伊黒｢鬼舞辻は！！！｣
私は二人が来たことによる安心で足から崩れ落ちる。
｢彼奴、昔より格段に力が強くなっていた、
今のままじゃ確実に彼奴に鬼殺隊は“滅ぼされる”｣
手の震えが止まらない。
蜜璃ちゃんがギュッと抱きしめてくれて。
甘露寺｢大丈夫、大丈夫だから｣
蜜璃ちゃんも少し震えている。
伊黒｢お前達、車を用意させる。
今日は歩いて帰るな。
夜中にも走り込みに行くな。
行くなら朝にいけ。｣
朝の方がまだマシだから、
鬼舞辻がもし襲ってきたら私は彼らを守れるのだろうか。
いや死んでも守れないだろう。
私はまだまだ弱い、
彼奴の気迫でこうもなるなんて、
情けない。
私は蜜璃ちゃんの背中に手を回し、ギュッと拳を握りしめた。
伊黒｢甘露寺、A
車がすぐ来る、｣
甘露寺｢えぇ、
Aちゃん大丈夫？｣
｢大丈夫、ありがとう｣
伊黒さんの手を借りて立ち上がる。
童磨｢あれ〜？どうしたの｣
童磨がいつもの様にこちらに来る。
私が童磨と会っていることを伝えていないため、蜜璃ちゃと伊黒は刀を構えて
童磨｢も〜、俺もう鬼じゃないって。
......その様子だと無惨様とでも会った？｣
｢なんで、
なんであいつはあんなに強くなってるの？！｣
童磨｢さぁ、よくは知らない。
けれど言えることはある、
あの人はあれ以上に力を付けるつもりだろうね｣
あれ以上、
｢そうなったら私達は彼奴を倒すことなんて、｣
頭を抱えようとすると伊黒さんが私の腕を掴んで。
伊黒｢ネガティブになるな、
お前は鬼殺隊 空柱だろう
お前が弱音を吐いてどうする、下のものに示しがつかんぞ、｣
｢っ、ごめん｣
私は小さく言い、目をそらす。
甘露寺｢あ、皆車が来たわ、住所を言ったら送ってくれるからなるべく家が近い人同士で乗ってね｣
私たちは皆を見送ってから童磨をほっぽって屋敷へと走る。
柱として弱音を吐くな、
私が無理だといえば下の人たち皆無理だと思う。
言わない、か。
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作者名：美海
| 作成日時：2020年1月8日 23時
