. ヒーロー嫌いな武装探偵社員 ２

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蛙吹｢Aちゃん、何だか先生みたい｣


｢これでも当時は部下を扱いていたんだから。
明日までに一人一人にあった練習方法を渡す。
それを見て体力作りからね。
個性の伸び、他の動きは授業で習って。
私は皆の基礎の基礎から叩き込むから。
良いですよね、相澤先生｣


相澤｢あぁ、好きにしろ｣


ありがとうございます、と相澤先生を見て言うとポケットに入れていたスマホが鳴って。


｢ごめんね、｣


私は皆から少し離れて電話に出る。


国木田『Aか！』


｢国木田くん？どうしたの｣


国木田『新入社員の中島と谷崎がポートマフィアにやられた
相手は芥川！
谷崎兄妹が重症で与謝野先生の治療を受けている。
こっちに戻ってくることは可能か。』


｢今日中に着くように向かう。｣


私は電話を切り、相澤先生を見る。


｢相澤先生、探偵社員が襲われたそうなのでヨコハマに戻ります｣


相澤｢襲われた.....？｣


｢三人の内二人が重症で治療を受けているそうなので｣


私は長い髪を高く括る。


｢当分此方に戻ってこれないかもしれません。
あぁ、皆の練習方法は雄英高校のパソコンにデータ送るから先生から受け取って。
それじゃあ私はこれで｣


急いで帰ろうとすると勝己が腕を掴んだ。


爆豪｢待てや、｣


｢何？｣


爆豪｢俺も連れて行け｣


勝己は真剣なのだろうが私は呆れるしかなかった。


｢馬鹿言ってんじゃないよ。
なんで高校生を連れていかなければならないの？｣


葉隠｢何か力になるかも知らないし！｣


芦戸｢そうだよ、私達もヒーローの卵なんだよ？｣


私は目を細めてマフィアの時以来の殺気を出す。


皆その殺気に怯んで。


｢足でまといになるから着いてくんなって言ってんの。
あんた達分かってんの？
ヨコハマは日本でも一、二を争う犯罪都市。
異能力者のいるヨコハマに個性のあんた達を連れて行けるわけが無いでしょ。
ヒーローの卵だから何？
死にたいの？｣


言葉が強いかもしれないがこれぐらい言わないと皆は着いていくと聞かないだろうし。



｢相澤先生、あとはよろしくお願いしますね｣


私はコートを翻して体育館から出る。


仕方ない、よね。


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