１６ ページ16
.
順番が回ってきてオールマイトにヒーローと敵のどちらをするか、と聞かれる。
｢敵でいいですよ。｣
ヒーローの役をするぐらいなら敵の方が断然いい。
｢百、あと轟くん。
私が敵をやるからには死ぬ気でかかってきなよ｣
私は目を見開いて笑いながらそう言った。
ヒーローの卵だろうが関係ない、私は本気で行かせてもらう。
怪我をさせても気にしない。
ポケットに手を入れたまま核のある部屋へと入る。
轟くんの様子からすると直ぐに氷を張るだろう。
それだけだと面白くない。
手を突っ込んでボーッと立っているとピキピキピキッと床が凍って。
始まったか、と思いながら氷を避けることも無く私はそのまま立っていた。
個性の効かない異能力者。
私の周りだけを避けるように氷は張られ少し肌寒い。
ポケットから手を出すことも無く、私は二人が来るのを待つ。
キィッと開くドア。
轟｢っな！！！｣
｢遅かったね、二人とも。｣
轟｢なんで凍ってない.....！！｣
｢自分の個性に甘えてちゃダメよ？
中には効かない人だって沢山居るんだから｣
私小さく笑ってタッと地を蹴り、轟くんの横腹に蹴りを入れる。
軽い体。
蹴られた衝動でドォオン！！と壁に突っ込んで。
｢女の子は蹴りたくないんだよね、｣
私は指をパチン、と鳴らして背後に仮面を出しそれと同時に死神も出す。
｢轟くんを抑えてて。｣
そう言うと死神は直ぐに轟くんを抑えに行って。
私は仮面から鎌を出し、クルクルと回す。
右手だけで鎌を持つがさほど困りはしない。
｢命は取らないは、安心してよ｣
八百万｢Aさんの個性は本当に不思議ですわね.....｣
｢それがいいんだよ、不思議なのが｣
百はどう動こうか迷っている。
｢ヒーローが迷って良いわけ？
まぁ“敵”からしたらラッキーな時間なんだけどね。｣
私は刃先を当たらないように鎌の棒の部分を使って百の背中にドンッと一振する。
轟｢くっそ、なんだよこいつ.....！！｣
八百万｢どうにかして、｣
｢どうにかして核に触れないと。
相手が二人だからとて私には叶わない。｣
私は鎌を消し、転けそうになっている百の腹をける。
｢死神、轟くんを縛り上げて。｣
百を渡された縄で括るとそこまで！！とオールマイトの声が聞こえた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 538人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきな(プロフ) - 夢主優しいっすね！私なら医療費プラスで迷惑料貰いに行きそう…これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます。 (2019年11月26日 13時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
ムクロ(プロフ) - 面白いです!これからも更新頑張ってください！ (2019年11月19日 22時) (レス) id: 1f680d1d0e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美海
| 作成日時：2019年11月19日 20時
