. 死んだと思っていた初恋の人と再会しました。【降谷零】 (ページ25)

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. 降谷 side .

風見に夜食を買いに行ってもらおうかと思い休憩がてらスマホを見るとAから連絡が入っていて。

【受付の人に夜食を預けたからね】

と簡単に送られてきていて。

降谷｢はぁ？！｣

ガタガタっと立ち上がり俺は給湯室に入る。

スマホをタップしてAに電話を掛けると車のエンジンの音が聞こえてくる。

降谷｢いらないと言っただろ！｣

『別にいいじゃないの。
受付の人に渡しているから早く受け取ってよ？』

降谷｢あのなぁ.....｣

俺が言い返そうとするとAはそれとも何？と少しだけ声を低くして言った。

『彼女の握ったおにぎりが食べれないわけ？』

Aを怒らせるのは面倒臭い。

昔一度怒らせたことがあるがヒロと一緒にめちゃくちゃ謝っても許しては貰えなかった。

降谷｢そんな事はないがAを気遣ってだな.....｣

『気遣わなくて大丈夫だから。
零が何を心配してくれているかは分からないけど私がそんなにヤワじゃないって事は知っているでしょ？
それじゃあ仕事頑張ってね』

降谷｢あ、ちょ、おい！！｣

一方的に切られてしまう電話。

俺の焦りように心配したのか風見が給湯室に顔を出して。

風見｢何かありましたか？｣

降谷｢あー、いや、

それより風見。
受付に行ってくれないか公安部に届けものがあるから｣

風見｢分かりました｣

俺は給湯室から出てため息を着きながら席に座る。

お人好しと言うかなんと言うか。

仕事終わりでしんどいはずなのにこんなこと、

嬉しいがAを警視庁から離れさせたい。

上が面倒だしな。

まぁ本人に伝えても意味ないのは分かっているが。

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