大胆不敵なルームシェア-yb.hk-

酒の力 ページ36

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まなです、と名乗ったその子は
奥二重の目とナチュラルメイクが印象的。

服装も、スポーツメーカーのロゴが入ったスウェットにGパンというラフな感じ。





あ「私はもちろん、薮くん狙いですよ？」





さりげない突然のボディタッチに、やたらドキッとしてしまう。
さっきから距離が近い分、余計だ。





「さ、飲みましょー薮くんお酒飲めますよね？」





1人離れてソファに座りビニール袋から出した缶ビールを俺に手渡すと
他の女の子に缶チューハイ配り始めたのは、前歯が二本唇から覗く女の子。

俺が知ってるうさぎのキャラクターに、似ている。
そのせいか常に笑ってる印象。





「あ、えみりです！今日はみんなでワイワイしに来ました」

光「はーいこれ食べて待っててね！そのコップ使って！」





トンと唐揚げの大皿を置いた光は、すぐにキッチンへと戻り
まだ何かを準備してるのか冷蔵庫を開けたり棚を開けたりと動き回ってる。
まなちゃんが、手伝うよと言いながらそこへ寄ってった。





え「はぁー至れり尽くせり！私何にもできないからさぁ」

あ「私はできるよ、薮くん！」





もらったビールをコップに注ぎ飲んでいるとあやかちゃんは、突然俺の腕に、もたれ掛かった。





黙って飲み進めていると、唐揚げを口に咥え、俺の口に顔ごとぐいと近づけた、彼女。





あ「ほら、あーん」





あやかちゃんが咥えたままの唐揚げを、少し迷ったが、空気を読んで、俺はかじった。
唇は引っ付かないように小さくかじり、すぐに離した顔。






あ「もうー、薮くんてば意気地なしー！」






それでも、人と距離なく接する事を平気にしてしまう酒の力って、怖い。

彼女→←Xデー

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