雪屋敷の日常

14Day ページ14

Aちゃんが俺らの家族になってから早1ヶ月…




この1ヶ月は、仕事は最低限に抑えて、出来るだけ全員と接して慣れてもらった。




最初はみんなに敬語で、苗字にさん付けだったりしたけど

「壁あっていややーーーー！」

って康二が駄々をこねたおかげか、少しずつ敬語が外れ、呼び方もあだ名だったり名前君が定着してきた。




1ヶ月の間に、髪を切りに行ったり、Aちゃんの身の回りの物を揃えたり。

学校には通えないだろうから、うちの秀才阿部ちゃん先生に勉強を教わり出したりしてる。




最初はほとんど食べられなかったご飯も、だんだん食べられるようになり、体つきも健康的になって来た。



まだまだ細いけど。



殴られたアザはまだ消えてないけど、首のアザは綺麗に消えた。








そして1つ分かった事。





めちゃくちゃ可愛い。









田中「もしもーし師匠？」






電話の相手は、うちと深い関係の石神組の田中樹。




金の取引はこいつらに任せてる。








深澤「おう。どうした？」



田中「どうした？じゃないっすよ。
この1ヶ月、俺らめっちゃ忙しい」



深澤「だからなんだよ(笑)」



田中「働いてくださーい。こーちが死にそう」



深澤「悪い。そろそろ通常営業に戻っから」

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