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渡「あのさ…涼太」
宮「ん?」
渡「俺と、俺と…付き合ってくれませんか?」
恋人がいるって知ってもうダメだと思ってたけど
本当は居ないってわかって、もう誰かに取られる前に言わなきゃと口走ってしまった
返事はYESがいいけど
別にNOでもいい
伝えないまま涼太が他の誰かのもんになるほうがよっぽど嫌だ
宮「俺…翔太に見せなきゃいけないものがある」
そう言って対面から、俺の隣へ移動してきて
渡「え?」
あれ、返事は?
呆気に取られている俺に涼太がみせたもの
宮「これ、翔太のお気に入りの」
そう言って涼太の手にあるのは、俺が1番お気に入りだったシルバーのフープピアス
渡「あ、俺が無くしたやつ」
涼太の家に置いてってたのか
あれ、待って、こいつ今、
俺のお気に入りのって言った?よな?
なんで知ってんの?
ずっと呆気に取られっぱなしの俺に涼太は言った
宮「これはまだ翔太には返せない。俺が持って帰る」
待って待ってもう言ってることめちゃくちゃでパニック
落ち着け俺
渡「なんで?どういう、こと?」
宮「うちに置いとけば、また翔太がうちに来てくれるでしょ?パジャマだけなら、来てくれなそうだから…。ピアスも人質にする」
渡「涼太…もしかして…」
宮「うん、思い出した。全部、思い出せた。…翔太、俺で良かったら、もう1度、よろしくお願いします。」
そう言って手を差し出す涼太を
俺は思わず手を引いて、抱き寄せた
体を離したくらいで、
深「翔太、舘さん、おめでとー!!!」
向「おめでとー!」
佐「おめでとー!」
目「いやぁなんかめっちゃ感動しました」
ラ「よかったぁ!」
佐「おめでと!待って、照泣きそう笑」
岩「泣いてねぇ、し、おめでとう2人とも」
一気に賑やかになった個室
渡「お前ら、いつから居たの?」
深「え、翔太たちが来る前」
渡「ええ?!」
向「隣の部屋でみんなで待機しててん」
阿「ごめんね、嘘ついちゃって」
そう言って阿部はこてんと首を傾けた
あざといな…
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Merkur(プロフ) - まなさん» ありがとうございます。いかにそのシーンを頭の中で想像できるかを意識しながら書いておりますので、そう言っていただけると大変幸いです。続編につきましては、考えておりませんでしたのでその後のストーリーが構想出来れば書くことも検討しようかなと思います。 (2023年1月8日 8時) (レス) id: 872bc06824 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 私がいうのも大変おこがましいのですが、いい意味であっさりした文章なのに引き込ませてくれるのがすごいなと感じました。大変想像がしやすかったです。もしよろしければ、ちょっとしたおまけというか、その後が読んでみたいなと思ったのでご検討して頂けないでしょうか (2023年1月4日 10時) (レス) id: 25b8484c9e (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - はじめまして、まなと申します。今回のお話、切なくってぎゅっとなりました。お互いがお互いを思って好きなのに伝えられないのが本当にもどかしかったです。 (2023年1月4日 10時) (レス) @page7 id: 25b8484c9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Merkur | 作成日時:2022年12月4日 11時