ベランダの恋＿2

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玄関を開けると、
ラフなカッコにパーカーを羽織った北山さん。


｢え、…っと？｣

｢鍋。しよ｣

｢え？一緒に？ですか？｣

｢うん。そう。
買い物行くから着替えておいで｣






ということで＿＿＿＿。





北山さんに教えてもらった
近くの商店街の八百屋さんなう。



｢えっ、安い｣

｢でしょ？
しかもこの時間たくさんまけてくれるんだよね｣


北山さん。

多分それは
北山さんだからじゃないですかね？


だって
仲良さそうに喋ってる八百屋のおばちゃん、
顔がとろけちゃってますから！




白菜とか、水菜とか。

お鍋に必要な野菜たちをたっぷり買い込んで。

同じ商店街のお肉屋さんで
これまたお肉もモリモリに買って。


重たい袋は全部北山さんが持ってくれて
私は軽い小さな袋だけ。




マンションに帰ってきて

｢俺んち大っきい鍋あるから｣

って、そのまま北山さんのお部屋へ。



｢お邪魔します…｣

｢どぞー｣



北山さんは持ってた重たい袋たちを床に置いて
キッチンの棚をガサゴソしてる。

だからその間に
買ってきたものを袋から出していると

｢あったあったー｣

って土鍋をガスコンロの上に並べてる。




｢えーっと。
白菜？ってどーやって切るんだっけ？｣

｢ザク切りですかね｣

｢.....なるほど｣



じーーって、すごい視線感じるから(笑)



｢....切りましょうか？｣

｢お願いしまーす｣



ということで。

私がどんどんお野菜達を切っていくことに。




｢Aちゃん辛いの平気？｣

｢すごい好きです！｣

｢おっけー。じゃあキムチ鍋にしよ｣



北山さんちにあった鍋の素。

土鍋に移して、私が切ったお野菜たちを
北山さんが綺麗に並べてくれた。

真ん中にお肉もたっぷりいれて。



蓋をして、ガスコンロの火をつけた。

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