ベランダの恋＿2

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聞きなれたケータイのアラームで目を覚ます。


枕元のそれを解除してもう一度目を瞑った。


なんだかすごくよく眠れた気がする。

いつもならここで2度寝して
朝ごはん抜きのパターンなのに今日はとてもスッキリしていてこのまま起き上がれそうな感じ。



昨日は早く寝たんだっけ。


えっと.........








｢.........//？！？！｣




思い出して、
めちゃくちゃ勢いよくガバッと起き上がった。


だけど
隣に寝てたはずの北山さんは居なくて。



ベットから抜け出すと
ふわっと北山さんの香水が香って緊張した。




ドキドキしながら部屋を覗くと
テーブルに置き手紙がしてあって

“鍵、ポストにあります”

って意外と達筆な文字が並んでいる。



確認すると、
ドア付のポストに玄関にいつも置いてある鍵が入れてあった。




鍵を取り出していつもの位置へ置くと
だんだん目が覚めてきた頭に思い出される昨夜のこと。




私、北山さんに抱きついて寝てたよね。



1人で恥ずかしくなって
顔を抑えると自分の部屋着からもふわっと北山さんの香りが漂ってきて余計だめ。







切り替える為にも顔を洗って、
そのままメイクを済ませた。



ちゃんと朝ごはんも作って食べて、
家を出る前に軽くお掃除もできたし。





ベットに脱いだ部屋着を畳んで置いて、
掛布団を綺麗に直したりしてたら枕元にキラっと光る何かが落ちてる。





｢...これ、北山さんの｣



いつもつけてたゴールドのピアス。

外れて落ちちゃったんだ。



手でその辺を探るとキャッチも落ちてて。



無くならない様にセットにして
ベットサイドの小さな机に置いた。





なんだか今日は会社までの足取りも軽い。

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