そのままの君が好き＿4

すき＿1 ページ16

＿



｢.....みっくん、聞いてる？｣


｢ん？聞いてる聞いてる｣


｢じゃあ何の話ししてたか分かる？｣


｢え？あー、アレだろ？
ブロッコリーがなんとかって｣


｢その話もう終わった！｣





お布団の中でもスマホゲームに夢中なみっくんは私の話を流す流す。






｢みっくんのばか｣


｢悪いって、｣


｢みっくんのばかやろう｣


｢ごめんな？ほら、｣



ゲーム消して、ちょっと雑にぎゅーって抱き寄せてくるからみっくんの胸板で顔が潰れて苦しい。






｢もー、そうやってやれば
大人しくなると思ってるでしょ｣


｢え？ちがうの？｣


｢ほらぁ！｣


｢んははっ、うそだって(笑)｣






顔を上げてジトって睨むけど、
前髪を掻き分けておでこにちゅってキスされるからどうしても顔が緩む。



それを見られて、んふふって笑われるし。







｢お前はさ、んっとに俺が好きだよな｣


｢しょうがないじゃん、好きなんだから｣


｢どんくらい？｣


｢えぇ？んー、、地球ぐらい｣


｢んははっ、でけぇ(笑)｣





片肘ついて寝っ転がりながら、
もう片方の手で私の髪の毛を弄りながらニヤニヤしてるの。




とっさに地球とか言ったけど
みっくんへの愛は例えられないほど大きいんだよ、本当は。





毎日伝えないと身体の中が好きでいっぱいになっちゃって苦しいくらいに。





今だってそんな優しい顔して見下ろしてくるのとか、私が好きって言えば嬉しそうに口角クイって上げるところとか。




そういう些細な所がどんどん好きって気持ちを増殖させるんだよ。



みっくんは言葉にする機会は少ないけど、ちゃんと私を大切にしてくれるのがさり気ない行動とか視線とか、触れてくれる手の優しさから伝わってくる。




でもね、

いつも私ばっかり好き好き言ってるから
たまにはめんどくさい事も聞いてみたくなるじゃん？

＿＿＿2→←ありがと

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